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1998 年度 実績報告書

ナノ/マイクロチューブ化層状化合物の開発と物性

研究課題

研究課題/領域番号 08454219
研究機関横浜国立大学

研究代表者

鈴木 和也  横浜国立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80206466)

キーワードナノチューブ / 格子不整合 / 人工格子 / マイクロチューブ / 低次元伝導体 / 層間化合物 / 低次元磁性体
研究概要

層状化合物において層の両端を結合させればチューブ状の結晶となる。このようなチューブ状結晶を開発するため、格子不整合を有する化合物(RS)_x(TS_2)_n(R:希土類金属、T:Ti,V,Cr,Nb,Ta,n:1,2)及びグラファイト類似の2次元骨格を持つRB_2C_2,RB_2Cを用いてチューブ状結晶の成長を行った。一昨年度、昨年度に引き続き様々な種類の元素の組み合わせによりチューブ状結晶成長を試みた。現在までに前者の化合物において、計約24種類のマイクロチューブ状結晶を得ている。このチューブ結晶の断面を樹脂に埋め込み、研磨することによりマイクロチューブの断面を走査電子顕微鏡によって観察したところ、マイクロチューブは基本的には中空であることが明らかになった。さらに、昨年度同様、得られた結晶についてイメージングプレートを用いたX線回折装置を用いてチューブの結晶格子を調べたところ、不整合積層化合物ではなく、Pbのみが挿入された層間化合物Pb_xNbS_2においてもチューブ結晶を形成することが明らかになった。さらにこの結晶をX線マイクロアナライザーで分析し、Pbの含有量が非常に僅かであることを確認した。この物質の発見により、単なる層間化合物においても、挿入された原子が母体となる物質の結晶格子と不整合な格子を作る場合にはチューブ状結晶が成長することが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Suzuki and O.Nakamura: "Magnetic Order in Iron Intercalated Misfit Layer Compounds" Molecular Crystals and Liquid Crystals. 311. 143-148 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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