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1997 年度 実績報告書

東南アジア熱帯におけるアリが介在した共生系の共進化に関する分子系統学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08454251
研究機関香川大学

研究代表者

市野 隆雄  香川大学, 農学部, 助教授 (20176291)

キーワードアリ / 共生 / 共進化 / アリ植物 / 分子系統 / ミトコンドリアDNA / カイガラムシ / 共種分化
研究概要

本研究では,アリ植物マカランガ属と,その幹内部に巣を作って棲みつくシリアゲアリ属との間にみられる種特異性の解明,および両グループの系統樹の比較をおこなった.成果として,以下の諸点が明らかになった.
1. アリ植物マカランガ属に棲みこんでいるシリアゲアリ属の3形態種は,DNAレベルでは,9タイプ(9種)にはっきりと区別することができた.
2. マカランガ属9種とシリアゲアリ属9種との間には,非常に種特異的な1対1の対応関係がみられた.
3. アリ9種の分子系統樹と植物9種の形態系統樹とをつき合わせた結果,両者はほぼ完全に一致した.
4.以上の結果から,東南アジア熱帯における代表的なアリ植物マカランガ属とアリは,共種分化によって相互適応してきたことが判明した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 市野隆雄: "マカランガ属植物とアリの種特異的共生関係" 蟻. 21号. 28- (1997)

  • [文献書誌] ITINO,Takao: "Species-specificity in the plant-ant symbiosis between Macaranga spp.and Grematogaster spp.in a Bornean raih forest" International Field Biology Course,Kyoto. 1. 61-73 (1996)

  • [文献書誌] 市野隆雄: "「共進化する群集」という視点" 生物群集を考えるニュースレター. 5号. 23-25 (1997)

  • [文献書誌] YAMANE,Seiki: "Ground ant fauna in a Bornean dipterocarp forest." Raffles Bulletin of Zoology. 44(1). 253-262 (1996)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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