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1996 年度 実績報告書

乾燥応答性遺伝子の発現制御因子とシグナル伝達系の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08454263
研究種目

基盤研究(B)

研究機関理化学研究所

研究代表者

篠崎 一雄  理化学研究所, 植物分子生物学研究室, 主任研究員 (20124216)

キーワード乾燥ストレス / 転写制御因子 / 遺伝子発現 / シロイズナズナ / シス因子 / MYB / MYC
研究概要

乾燥ストレスによって誘導されるrd29遺伝子とrd22遺伝子の転写開始領域をトランスジェニック植物実験系を用いて解析し、rd29遺伝子に関してはABAによらない発現に関与するシス因子DREを同定し、更にrd22遺伝子に関しては67塩基の領域に、発現制御に関与する領域を同定した。本研究では、乾燥ストレスによる発現誘導に関与するシスエレメントに結合するDNA結合タンパク質のcDNAをクローニングしてその転写機構について解析した。
1、rd29遺伝子の乾燥ストレスによる転写誘導に関与するシスエレメントDREに結合するDNA結合タンパク質のcDNAを酵母のone-hybrid法を用いて2種類クローニングした。
2、rd22遺伝子の発現誘導に関与する67塩基に結合するタンパク質のcDNAをSouthwestern法を用いて2種類クローニングし、その内1種類のクローンの塩基配列を決定し、MYC転写制御因子のDNA結合ドメインと相同性があることを明らかにした。
3、rd22遺伝子に関して67塩基の領域のなかにMYB,MYCの結合配列が制御に関与するシス因子であることを明らかにした。
4、rd22遺伝子の乾燥ストレスによる発現誘導に必要なタンパク質因子に転写制御因子が関与するかどうか既にクローン化している乾燥ストレス誘導性の転写制御因子のMYB相同性遺伝子について解析を行い、このMYB相同性遺伝子の蛋白質がrd22遺伝子のMYB認識配列に結合することをゲルシフト法を用いて明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Shinozaki k et al.: "Molecular responses to drought and cold stress." Current Opinion in Biotech.7. 161-167 (1996)

  • [文献書誌] Shinozaki k et al.: "Gene expression and signal transduction in arabidopsis plants under water stress." Proc.of 10th Int.Photosynthesis Cong.1. 363-368 (1996)

  • [文献書誌] Kiyosue T et al.: "A nuclear gene encoding mitochondrial proline dehydrogenase,an enzyme involved in proline metabolism,is upregulated by proline" The Plant Cell. 8. 1323-1335 (1996)

  • [文献書誌] Urao T et al.: "A transcriptional activation domain of ATMYB2,a drought-inducible Arabidopsis Myb-related protein." Plant J.10. 1145-1148 (1996)

  • [文献書誌] Mizoguchi T: "A gene encoding a mitogen-activated protein Kinase Kinase Kinase is induced simultaneously with genes for a mitogen-activated" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 93. 765-769 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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