研究課題/領域番号 |
08455009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物性・結晶工学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
佐藤 勝昭 東京農工大学, 工学部, 教授 (50170733)
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研究分担者 |
高梨 弘毅 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (00187981)
石橋 隆幸 東京農工大学, 工学部, 助手 (20272635)
森下 義隆 東京農工大学, 工学部, 助教授 (00272633)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | 非線形磁気光学効果 / Fe / Au人工格子 / 4回対称パターン / 表面・界面の情報 / 電気四重極子 |
研究概要 |
本報告書の章立ては下記の通りである。 第1章 序論 第2章 非線形磁気光学効果の基礎 第3章 非線形磁気光学効果測定装置 第4章 これまでに報告されている実験例 第5章 Fe/Au人工格子試料の作製と結晶学的・磁気的評価 第6章 線形磁気光学効果による評価 第7章 非線形磁気光学効果の測定結果 第8章 非線形磁気光学効果の解析 第9章 結論と今後の課題 この研究は、磁性体の表面および界面に関する高度の情報を非線形磁気光学効果を通じて得ることを目的としている。この報告書では、第2章で非線形磁気光学効果とは何か、線形磁気光学効果との違いは何か、どのような情報が得られるかについて、巨視的および微視的観点に立って概説する。第3章ではこの効果を観測するための装置について、原理的立場から述べ、実際の装置のポイントについて概説する。次に過去に行われた実験例についての文献調査の結果をまとめる。次いでこの実際に研究代表者および研究分担者の行った実験について紹介する。第5章では測定用試料の作製法と結晶学的および、磁気的評価について述べ、第6章においては線形磁気光学効果による研究結果についても詳述する。第7章では非線形磁気光学効果の測定結果を紹介し、第8章では解析について記述する。今回行った面内方向にも方位のそろった金属人工格子における非線形磁気光学効果の測定は世界で初めてである。さらに測定結果は、従来の常識を破る極めて興味深いデータとなっており、今後の研究に大きな指針を与えるものとなっている。 また測定を通じて非線形磁気光学効果が極めて表面敏感であり、試料の作製に当たっては細心の注意を払うことが必要であること、逆に言えば、この効果をin-situでの成膜モニタとしての使用が可能であることを強く理解した。
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