研究課題/領域番号 |
08455038
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐々木 孝友 大阪大学, 工学部, 教授 (50029237)
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研究分担者 |
森 勇介 大阪大学, 工学部, 助手 (90252618)
武居 文彦 大阪大学, 理学部, 教授 (60005981)
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キーワード | ボレート系結晶 / 非線形光学結晶 / CsLiB_6O_<10> / 紫外光発生 / 熱アニール / 水和物 |
研究概要 |
本研究で得られた結果を以下に総括する ・CsLiB_6O_<10>(CLBO)結晶を用いることにより、繰り返し周波数1kHz、出力10WのNd:YAGレーザにおいて、弟4高調波(波長:266nm)出力2.5W、弟5高調波(波長:213nm)出力1Wが得られた。 ・CLBO表面が大気中の水分と反応し生成した水和物(Cs_2B_<10>O_<16>・8H_2O)が原因となり、CLBOの屈折率変化・割れが発生するが、結晶を120℃以上に熱アニーリングすることにより変化した屈性率を復元することが可能であることが分かった。 ・熱アニールを行う場合、雰囲気によっては表面上に粒形の成生物が生じ、表面ダメ-ジ閾値が低下することが分かった。 ・この粒形の生成について、雰囲気の湿度が大きく影響することが分かった。その組成はCs_2B_<10>O_<16>であることから、大気中の湿気との反応により一旦水和物が生成され、その後水分が脱離する過程において、粒形の成生物が生じると考えられる。また、この反応は温度が高いと促進されやすく、表面をコーティングすることにより、防止できることが分かった。
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