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1997 年度 実績報告書

高温超伝導浮上系の動的実用解析と非線形制御の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08455110
研究機関群馬大学

研究代表者

長屋 幸助  群馬大学, 工学部, 教授 (70007186)

キーワード高温超電導 / 非線形 / 復元力 / 軸受 / 危険速度 / 制御 / モデリング / 最適制御
研究概要

高温超伝導浮上の特徴は、大きなピン留め力により強力な浮上力を得ることができるのみなるず、浮上系において反発方向とそれと直角の両方向に安定であることがあげられる。しかしこの系は通常の磁気浮上系と異なり、フラックスクリープ領域とフラックスフローのふたつの領域が存在するため、反発力と浮上変位の関係に大きな履歴特性をもち、また振動を受ける場合は振幅および振動数に対する非線形依存性を有する。したがってこの系を制御しようと場合、線形制御理論は適用できない。そこで本研究では、まず初年度に非線形復元力を求める理論計算式を導出し、それを適当なモデリングにより簡単化する方法を示した。さらに非線形性を考慮した周重み付き最適フィードバック制御の方法を開発した。本年度は非線形性を考慮したモデリングの方法を用いて高温超電導浮上ラジアル・スラスト軸受の制御法を検討した。その内容を要約すると
(1)ひとつの高温超電導円盤を用いて全軸方向に非接触浮上する回転軸系を示し、かつその振動を電磁アクチュエータで制御する方法を提案した。
(2)上記高温超電導浮上軸受の危険速度乗り越しのための、モデリングの方法を示した。
(3)上記軸受の制御法として、「最適PD制御法」と「最適クロスフィードバック慣性力相殺制御法」のふたつの制御法を提案し、そのコントローラの設計法を確立した。
(4)実際に高温超伝導軸受系を試作し、最適PD制御法による実験を行い、かなりの効果のあることを確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kosuke NAGAYA: "Vibration Control for a High-Tc Superconducting Non-Linear Levitation System" Journal of Sound and Vibration. 208・2. 299-311 (1997)

  • [文献書誌] 長屋 幸助: "高温超電導磁気軸受の制御の解析" 第6回NAGDAコンファレンス講演論文集. 111-114 (1997)

  • [文献書誌] 長屋 幸助: "高温超電導ラジアル軸受の電磁アクチュエータによる共振集り越し制御" 電気学会第9回電磁力関連のダイナミックスシンポジウム講演論文集. 321-326 (1997)

  • [文献書誌] Kosuke NAGAYA: "Control of High-Tc Superloducting Radial Bearings" International Symposium on Non-Linear Electromagnetic Systems (ISEM). WPB1-3 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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