研究分担者 |
但馬 文昭 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (10236523)
福田 幸男 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (00111641)
森本 茂 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (70119858)
高田 一 横浜国立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20154792)
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研究概要 |
人間の手によって感じる感覚(触覚や圧覚を含む)を情報源として道具や機械を手によって操作する場合の操作性の問題を人間工学的な手法によって取り扱った.ここでは工作機械のスライス盤を対象として,工具が材料を加工する加工部と,人間と機械との間で情報の伝達がなされる制御部(バンドルおよびその握り部)とに分けて扱った.本年度得られた主な結果以下の様である. 1.手によって円筒物体を把握する場合の感覚的な握りやすさと物理的な手-物体間の接触面積や伝達される力は物体に負荷される力が大きい場合に一致する. 2.物体の把握の官能検査においては人間の発達過程とと関連して,約11歳以下では十分な評価ができないことがわかった. 3.手とハンドル間の情報伝達の問題を人間による握りやすさと言う官能検査値とハンドルや握り部に加わるトルクおよび握力から調べ,ハンドルには操作しやすいハンドル径と握りやすい握り部径が存在し,ハンドルを操作して工具を目的位置まで移動させる場合にも操作性や握りやすさの因子の最適値において位置決め時間も短くなる. 4.ハンドル操作するときの位置決め動作時の握り力とトルクは,最適握り径の円筒を把握し,ハンドルを回転させた場合の移動量,ハンドルのトルクおよび握り力の解析から,手で握ることによって左右の手ともほぼ同程度の握り力が発生し,それに伴ってトルクも発生する.
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