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1998 年度 実績報告書

インテリジェント・マイクロカテーテルの力感覚フィードバック型遠隔操作システム

研究課題

研究課題/領域番号 08455121
研究機関名古屋大学

研究代表者

福田 敏男  名古屋大学, 先端技術共同研究センター, 教授 (70156785)

研究分担者 郭 書祥  香川大学, 工学部, 助教授 (40273346)
根來 真  名古屋大学, 医学部, 助手 (90115618)
石原 秀則  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (90273292)
新井 史人  名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (90221051)
キーワードテレオペレーション / 力覚呈示 / カテーテル / 遠隔医療 / 低侵襲治療 / 脳血管内治療 / 力センサ / ATM
研究概要

本研究では,カテーテルを用いた血管内治療を対象とする遠隔医療システムを実現することを目的とし,その最重要要素となる,カテーテル先端に装着可能な超小型力センサ(マイクロ力覚センサ),操作者を支援するための視覚支援手法,力感覚呈示手法について提案,試作,および評価を行った.
試作したマイクロ力覚センサの大きさは直径1.6mm長さ12mmで,優れた直線性と感度を持っている.このセンサの生体内での動作を確認するために犬を用いて動物実験を行い,生体内でも動作し,正確に血管との接触力を測定できることを確認した.また血管壁に接触していないときには血圧センサとして動作することも確認した.
視覚支援手法は,手術時に使用されるX線カメラの画像から血管とカテーテルの幾何学的関係が理解しにくいことに着目し,作業に最適な視点(カメラ)位置を自動的に計算し,その位置にカメラを移動させるアルゴリズムである.これにより,操作者は視点選択の煩わしさから解放され,カテーテルの操作に専念できると考えられる.またこの手法を,CGを用いたカテーテル操作シミュレータ上で実現し,これを用いて光ファイバーとATM交換技術を用いた高速・広帯域通信網上で遠隔操作実験を行い,有効性を確認した.
力感覚呈示手法は,複数のセンサ出力をオペレータに分かるように力覚呈示するとともに,マスタデバイスのインピーダンスをスレーブ側の状況にあわせて変化させ(VIC),その時々の操作に最も適した抵抗力をオペレータに呈示するものである.これによりスレーブ側の力情報と環境情報の両方を力覚呈示できると考えられる.また提案した手法の有効性を示すためにいくつかの実験を行い,有効性を示した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 新井史人: "マルチメディア遠隔医療の概念及びカテーテル遠隔操作のための基礎実験" 電気学会論文誌C分冊. 117巻5号. 506-513 (1997)

  • [文献書誌] 谷本充隆: "低侵襲治療のためのマイクロ力覚センサに関する研究" 日本機械学会論文集C編. 64巻620号. 1266-1271 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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