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1996 年度 実績報告書

超高圧直流電力ケーブル開発に関する基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 08455132
研究種目

基盤研究(B)

研究機関名古屋大学

研究代表者

水谷 照吉  名古屋大学, 工学部, 教授 (70023249)

研究分担者 兼子 一重  名古屋大学, 工学部, 助手 (70135309)
鈴置 保雄  名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 教授 (10115587)
キーワード直流ケーブル / 絶縁材料 / 空間電荷 / ポリエチレン / 絶縁破壊 / 高電界電流
研究概要

本研究は超高圧固体絶縁直流電力ケーブル開発を進めるに際して重要となる高分子絶縁材料中の空間電荷分布測定システムの確立、空間電荷挙動の解明および直流ケーブル用絶縁材料のための指針を得ることを目的として実施され、本年度の主な研究実績は以下のようである。
1現有のレーザ誘起圧力パルスによる空間電荷分布計測システムにDigital Oscilloscopeを組み込み測定システムの改善を行った。また、ケーブル形状試料の空間電荷分布を測定するための電極系の設計・試作を行った。
2電力ケーブル用絶縁材料として優れた絶縁性能を示すポリエチレン中の空間電荷分布を各種条件で実測し、空間電荷効果の定量的評価を行った。空間電荷の挙動は印加する直流電圧や試料温度のみならず、ポリエチレンの劣化(例えば酸化劣化)、架橋残さなどにより大きく影響されることを明らかにした。
3ポリエチレンの固体構造、分岐の程度、微量に含まれる2重結合などが、高電界電流や絶縁破壊強度に及ぼす影響を明らかにし、ポリエチレンの絶縁性能改善のための指針を得た。
4実測した空間電荷挙動を理論的に解明するため、コンピュータ・シミュレーションを行い、空間電荷分布の形状や直流高電界印加時にときどき観測されるパケット状空間電荷の挙動を説明数するモデルを提案した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Su WARNO: "Partial discharges due to Electrical Treeing in polymers" J.Phys.D:Appl.phys.29(11). 2922-2931 (1996)

  • [文献書誌] 森 竜雄: "高温領域における高電界特性とLDPEの物性 I" 電気学会論文誌. 117-A(3). 305-310 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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