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1996 年度 実績報告書

配電系統の高調波拡大現象の抑制を目的とした並列形アクティブフィルタの研究

研究課題

研究課題/領域番号 08455135
研究種目

基盤研究(B)

研究機関岡山大学

研究代表者

赤木 泰文  岡山大学, 工学部, 教授 (80126466)

研究分担者 藤田 英明  岡山大学, 工学部, 助手 (40238580)
小笠原 悟司  岡山大学, 工学部, 助教授 (40160733)
キーワード高調波 / 配電系統 / 電力用アクティブフィルタ / 高調波拡大現象 / 高調波ダンピング
研究概要

近年,パワーエレクトロニクス技術の発展により,電力用半導体素子を用いた電力・電子機器が数多く使用されるようになってきた。一般産業用パワーエレクトロニクス機器やインバータエアコン,テレビ・OA機器などの家電・汎用品が発生する高調波電流が配電系統に流入し,現代社会の新たな"公害"として早期対応が迫られている。
平成8年度では,配電系統に分散設置する並列形アクティブフィルタの等価モデルと高調波拡大現象の抑制効果を,理論とシミュレーションにより詳細に検討した。研究成果を要約すると以下のようになる。
1.電源電流検出方式(微分補償付)の並列形アクティブフィルタは,検出した高調波電流を抑制する電流源として動作し,高調波に対して設置点の上位側を開放した等価モデルとなる。従って,電源電流検出方式(微分補償付)は配電系統の最上位に設置して上位系に流出する高調波電流の抑制に適しているが,設置点の上位系統や下位系統に不特定多数の高調波発生源や進相コンデンサが存在する系統(フィーダ)内の高調波拡大現象を抑制することはできない。
2.電圧検出方式の並列形アクティブフィルタは,ダンピング抵抗として動作するので,系統内の高調波拡大現象を効果的に抑制できる。従って,電圧検出方式は配電系統用アクティブフィルタに最も適した高調波検出方式である。
3.フィーダ内およびフィーダ間の高調波拡大現象を同時に抑制するには,各フィーダの幹線の最下位に電圧検出方式の並列形アクティブフィルタを分散設置するのが有効である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 赤木泰文: "配電系統用アクティブフィルタの等価モデルと高調波拡大の抑制効果" 電気学会論文誌B. 116・11. 1388-1396 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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