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1997 年度 実績報告書

配電系統の高調波野拡大現象の抑制を目的とした並列形アクティブフィルタの研究

研究課題

研究課題/領域番号 08455135
研究機関岡山大学

研究代表者

赤木 泰文  岡山大学, 工学部, 教授 (80126466)

研究分担者 藤田 英明  岡山大学, 工学部, 助手 (40238580)
小笠原 悟司  岡山大学, 工学部, 助教授 (40160733)
キーワード配電系統 / 高調波拡大現象 / アクティブフィルタ / インバータ / パワーエレクトロニクス
研究概要

近年,一般産業用パワーエレクトロニクス機器やインバータエアコン,テレビ・OA機器などの家電・汎用品が発生する高調波電流が配電系統に流入し,現代社会の新たな“公害"として早期対応が迫られている。電気学会論文誌B(平成6年3月号)には,「都市部の6.6kV配電系統では,夜間の軽負荷時には第5次高周波高圧の最大値が7%を超えることがある」という憂慮すべき実測結果が報告されている。この要因は、受電変圧器の漏れインダクタンスと高圧需要家の進相コンデンサとが共振回路を構成し,配電系統に,配電系統に流入した高調波電流や上位系統の高調波電圧が2〜6倍に拡大する“高調波拡大現象"であると考えられている。従って,配電系統に流入する高調波電流の低減と配電系統の高調波拡大現象の抑制とは,高調波対策の両輪をなすものである。
本研究の目的は,配電検討の高調波拡大現象の抑制を目的とした並列形アクティブフィルタを開発することにある。平成9年度の研究成果をまとめると,以下のようになる。
1.前年度に設計・製作した電圧検出方式の並列形アクティブフィルタ(2kVA)を当研究室所有の配電系列シミュレータ(3相200V 40kVA/2フィーダ)を接続し,安定に動作することを確認した。さらに,上位系統に高調波電圧源が存在する場合と,配電系統内に高調波電流源が存在する場合について,高調波拡大現象の抑制効果を実験的に検討した。
2.その結果,どちらの場合についても,配電系統の末端に電圧検出方式の並列形アクティブフィルタを接続した場合が高調波拡大現象の抑制効果が最も優れていることを実験により明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Akagi: "Control Strategy and Site Selection of a Shunt Active Filter" IEEE Trans.on Power Delivery. 12巻・1号. 354-364 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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