研究課題/領域番号 |
08455179
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村上 孝三 大阪大学, 大型計算機センター, 教授 (10273731)
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研究分担者 |
岩田 誠 大阪大学, 工学部, 助手 (60232683)
滝根 哲哉 大阪大学, 工学部, 助教授 (00216821)
寺田 浩詔 大阪大学, 工学部, 教授 (80028985)
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キーワード | マルチメディア通信ネットワーク / 光ネットワーク / 自律分散協調 / 光交換 / 波長スイッチング / コネクションレス型通信 / 自律ルーチン / プロトコルフリー |
研究概要 |
本研究は、マルチメディア情報通信サービスの基盤として要求される高速・大容量性と高機能・柔軟性を合わせ持つ新しいネットワークの開発を目的としている。基本構想として、通信網を構成する通信ノードや端末が相互にプロトコルレスで動作し、かつ全体的にはネットワークとして協調動作する通信網をホロニックネットワークと呼び、その基本方式の確立を目指した研究を2年計画で進めている。研究初年度である本年度はネットワークの基本構成法とノードシステムを構成する通信方式基礎の確立を目標に検討を進め、以下に要約する成果を得た。 (1)波長スイッチング方式の研究:光時分割多重/光波長分割多重の融合に加え、新たに光符号分割多重方式を融合したことを特徴とする複合光スイッチング方式および光符号分割多重スイッチの基本構成を考案するとともに、符号間干渉等の性能評価により実現可能な多重度およびデバイス特性の評価を行った。 (2)コネクションレス型通信方式の研究:光信号ベースでの簡易な自律ルーティングを実現するため、ルーティング情報への光波長の動的割り当て法の基礎検討を行った。 (3)ホロニック光統合ネットワークの網構成の研究:ヘッダ駆動型の自律ルーチングによりエンドエンドで全光型の情報伝達網とユーザ要求をエージェント通信により処理するパーソナルナビゲーション網の2層構成からなる事を特徴とするネットワークアーキテクチャとそのシステム構成を示した。 (4)トラヒックモデルの構築および特性評価:ネットワークマップの導入によりネットワークを可視化し、ユーザのネットワーク制御を実現する新しいモデル構築を行った。
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