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1996 年度 実績報告書

視聴覚融合型カクテルパーティ効果プロセッサ

研究課題

研究課題/領域番号 08455194
研究種目

基盤研究(B)

研究機関電気通信大学

研究代表者

高橋 弘太  電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (10188005)

キーワード画像処理 / 並列処理 / FPGA
研究概要

本研究のテーマである「カクテルパーティ効果」とは,パーティ会場のような騒音の大きな環境下で,自分の名前を呼ぶ声など聞き手にとって重要な音が発せられたとき,その声が騒音の中からまるで浮かび上がってくるように聞き取ることができるという,生体特有の高度なセンシング能力である.本研究では,X-Y座標に対応してロジックエレメントを並べる2次元融合デバイスを提案し,「視覚と聴覚を空間座標上で2次元融合するデバイスによるシステム」の有用性を試作により確認するのが目標である.本年度までの進捗状況を以下に報告する.
本年度は,分散視聴覚融合プロセッサの基本的部分をFPGAで試作し,視覚融合を行う場合の問題点を検討した.高速なFPGAによる理論回路による処理では,30〜100MHzのサイクル時間での動作が可能である.一方,音響信号(聴覚情報)のサンプリング周波数は,44.1kHzであり,画像(視覚情報)のサンプリング周波数は,さらに遅い60Hzである.そこで,本研究では,X-Y座標の各点に対応するセルの処理機能を時間方向に多重化して用いることで,並列処理のメリットを最大限に活用することを考えた.このため,音響信号を前処理して特微量を抽出した後,その情報を多重化する回路を作り,その動作を確認し,有効性を実証した.本年度終了時点で,8×8の小規模なシステムを製作した.ただし,聴覚信号の処理は完成したものの,FPGAの容量の制約で,現在は視覚情報は取り入れていない.平成9年度には,大容量のFPGAが入手可能になるので,この壁は乗り越えられるものと考えている.

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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