研究課題/領域番号 |
08455238
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
太田 勝敏 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10011149)
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研究分担者 |
吉田 朗 東北芸術工科大学, デザイン工学部, 助教授 (70244986)
家田 仁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90168089)
桑原 雅夫 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (50183322)
室町 泰徳 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (40251350)
原田 昇 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (40181010)
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キーワード | モビリティ / 都市圏交通計画 / 持続可能性 / 戦略交通モデル |
研究概要 |
平成8年度は、交通の社会的費用算出モデルと道路種別を考慮した集計QV式を中心に検討した。前者については、データの利用可能性の側面から、仙台都市圏を対象として、(1)時間帯別OD表の作成と時間帯別リンク別配分交通量の推定、(2)配分交通量に基づく、騒音、大気汚染、地球温暖化等の社会的費用算出モデルの構築を検討し、整合性のある推定値を算出できるモデルを構築した。仙台市、宮城県等へのヒアリング、仙台市の現地視察、道路網データの収集・整備、ならびにMapInfoによる分析結果の表示システムと配分計算ソフトを結ぶ変換プログラムの開発等を行った。本研究は、4研究室の合同で進めており、開発したシステムを共有する方向で整備を進めている。また、後者に関しては、東京を対象に、道路ネットワークデータを収集・整備し、一般道路の集計QV式に関する算出方法を比較検討し、個人選択理論に基づく集計リンク設定の有用性を確認するとともに、首都高速道路ネットワークと一般道路集計QV式の組み合わせによって、計算角荷を軽減し、交通経路・手段選択モデルとの整合性を確保する計算方法を提案した。走行時間と交差点待ち時間を集計レベルで簡略表象できる新しい集計QV式やリンク集計方法の比較検討を、仮想的なネットワーク、ならびに東京の具体的な道路ネットワークで実施した。この道路ネットワークは研究分担者の桑原がシミュレーション分析用に整備したものを使用しており、現実にきわめて近い道路網で検討できたと考えている。 次年度は、この提案方法の具体的な精度を検証するとともに、仙台都市圏で検討した分析手法を東京に適用し、その有用性を検証する予定である。
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