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1997 年度 実績報告書

オブジェクト指向GISによる地盤DBと微動記録の融合に基づく名古屋地盤構造の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08455251
研究機関名古屋大学

研究代表者

福和 伸夫  名古屋大学, 先端技術共同研究センター, 教授 (20238520)

研究分担者 今岡 克也  豊田高等工業専門学校, 助教授 (20193667)
西阪 理永  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30293674)
飛田 潤  名古屋大学, 工学部, 助教授 (90217521)
森 保宏  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30262877)
キーワードオブジェクト指向 / GIS / 地盤データベース / 微動記録 / 卓越振動数 / 名古屋 / 地盤構造
研究概要

平成9年度は、平成8年度に構築した名古屋地域の地盤資料データベースをもとに、PS検層データと標準貫入試験データ、地質年代データとの回帰分析に基づいてS波速度構造や密度構造の推定式を作成した。また、国土数値情報の地形、表層地質の岩石区分、標高と、地震基盤に対する地震動増幅度との回帰分析を行い、国土数値情報に基づいて速度および加速度の増幅度を推定する回帰式を作成した。これにより任意の地点において利用できるデータの質に応じて何らかの形で地盤の増幅特性を推定することが可能となった。
一方、平成8年度に引き続いて市内の小学校を対象として常時微動実測を実施した。平成9年度は、平成8年度に実施した43校の微動実測に加えて、残りのすべての名古屋市立小学校(約220校)を対象に常時微動実測を行った。これで、平成8年度と合わせて市内全260校での実測を終えた。ここでは、1秒計及び5秒計による微動実測記録から水平・上下スペクトルなどを利用して、短周期とやや長周期の地盤の卓越振動数を推定した。さらに、特定地点24時間常時微動実測を行い、地震観測記録などと比較することにより実測記録の分析法が評価結果に与える影響を把握した。さらに、微動から推定された卓越振動数を上記地盤データベースを用いて推定した卓越振動数と比較し、推定した地盤モデルによる説明の可能性を検討した。その結果、やや長周期域の振動特性については深層地盤構造との相関が高いことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 高橋広人: "常時微動計測に基づく名古屋市の地盤振動特性に関する研究" 日本建築学会学術講演梗概集. 構造B-2. 217-218 (1997)

  • [文献書誌] 石田栄介: "JAVAによる都市防災情報統合GISのインターネットへの展開" 日本建築学会学術報告集. 第5号. 287-291 (1997)

  • [文献書誌] 福和伸夫: "学内LANの利用による環境振動モニタリングシステム" 日本建築学会学術報告集. 第5号. 158-162 (1997)

  • [文献書誌] 飯田正憲: "震源情報と各種経験式を利用した地震動評価GIS" 第20回情報システム利用技術シンポジウム. 415-456 (1997)

  • [文献書誌] 西阪理永: "広域の地震危険度評価に対する国土数値情報の活用に関する研究" 第7回地域安全学会. 212-217 (1997)

  • [文献書誌] 福和伸夫: "国土数値情報を活用した地震時地盤増幅度の推定" 構造工学論文集. Vol.44B. (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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