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1997 年度 実績報告書

鉄骨筋かい材挙動における曲げ座屈・局部座屈・構面外座屈の相関

研究課題

研究課題/領域番号 08455259
研究機関京都大学

研究代表者

野中 泰二郎  京都大学, 防災研究所, 教授 (60027224)

研究分担者 岩井 哲  京都大学, 防災研究所, 助手 (60184850)
中島 正愛  京都大学, 防災研究所, 助教授 (00207771)
キーワード鋼構造 / 筋かい部材 / H形鋼部材 / 構造実験 / 繰り返し載荷 / 曲げねじれ変形
研究概要

本研究では、曲げ座屈・局部座屈・構面外変形挙動の連成を伴う鉄骨筋かい材の復元力特性を定量化するための基礎資料を得ることを目的とする。本年度は一連の構造実験から、(1)断面形状や細長比と構面内・外座屈の関係、(2)座屈後の構面内・構面外変形の連成挙動、(3)局部座屈発生に伴う変形挙動の変化、(4)局部座屈進行による材の破断、を検討した。構造実験では、局部座屈の起こりやすさに応じて2種類の幅厚比を、構面外変形の起こりやすさに応じて2種類の断面形状(広幅H形断面、細幅H形断面)を、座屈後の耐力劣化勾配に応じて4種類の細長比を、また構面内曲げと軸力の比の影響をみるために2種類の偏心距離を選択し、これらの組み合わせによる計12体の筋かい試験体を製作・実験した。その結果、(a)構面外変形が生じやすい細幅H形断面においては、構面内・外変形が終始見られるのに対して、広幅H形断面においては、軸方向変形が小さい領域では構面内変形が卓越し、その後変形の増加に伴って構面外変形も現れ、さらに変形を増加させると再び構面内変形が卓越するという経路を辿ること、(b)細長比が大きいほどねじれを含んだ構面外変形が顕著になること、(c)細長比が小さいほど局部座屈の進展による材の破断はより早期に生じること、(d)局部座屈の伸長による材の破断は破断に至るまでの累積塑性ひずみと強い相関をもつこと、を明らかにした。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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