SiC繊維強化Ti-15-3複合材料の耐疲労特性を向上させるために、界面に新たなインターフェイズ(Interphase:中間層)を用いる方法を提案するとともに、実験的に耐疲労特性が向上することを検証した。SiC繊維のSCSコ-ィング表面にCu/Mo、Cu/Wの二重金属コーティングをPVD法により施した。HIP法を用いてその繊維をTi-15-3マトリックスと複合化した。得られた複合材料の界面力学特性の測定、ノッチレス試験片を用いた疲労試験を行った。その結果、本研究で用いた二重金属インターフェイズ層により耐疲労特性が向上することが確かめられた。インターフェイズ層の導入により耐疲労特性が向上する機構は、インターフェイズ層によりSiC繊維表面のSCSコーティング層のSiC繊維からの剥離が防止するためであると考えられた。
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