研究概要 |
Ni-Al-Mo 3元系状態図において、微細複合組織を有するNi_3(Al,Mo)/Ni(Al,Mo)2相合金の合金設計を行うために必要な状態図を作成するために、Mo添加量15at%程度までの組成領域についてアーク溶解にて作成した3元合金に対して示差熱分析(DTA)、光学顕微鏡・走査型電子顕微鏡(SEM)などを用いた組織観察等を行った。それらに基づいて必要な範囲の液相面、等温断面、縦断面などの平衡状態図情報を決定するとともに、透過型電子顕微鏡(TEM)などを用いた平衡並びに非平衡組織観察とそれらの形成過程を検討した。これらの情報を基に、数種の合金を選択し、熱処理方法と機械的性質の関連に関する知見を得つつある。平成9年度には高温強度、クリープ強度などの高温材料としての機械的特性と、室温における4点曲げ試験や引張試験による延性評価を系統的に行うことにより、微細組織制御の手法を最適化する予定である。
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