多孔質の焼結したNiに溶融Alを溶浸することで金属間化合物Ni_3Alを生成し得ることを明らかにし、学会誌Meterials Science and Engineeringに投稿、掲載された。この結果によると、焼結したNiの空孔率を30%にすること、更には溶浸するAl-Ni合金中のNi濃度と溶浸温度を適正に選択することで、殆ど寸法を変化をさせることなく金属間化合物Ni_3Alを生成し得ることを示した。これらの溶浸に伴う化学反応は1秒以内で終了しており、新しい金属間化合物の製造法として位置付けることができる。 また、Ni/Alの濡れを界面反応と物質移動の観点から取りまとめ鉄と鋼に投稿、掲載された。これらの成果は本研究に基づいてなされたものである。これらの研究を更に進め、これらの濡れ界面で物質移動や化学反応を起こさせない条件としてNiAl_3/Al-Ni合金系での濡れの研究を行い、平衡系での濡れ測定に成功した。これらの結果は今後、学会に報告、投稿の予定である。また、このような濡れのモデル実験として、NaCl/H_2O-NaCl系での実験を行い、濡れ速度に対する物質移動の影響に関して研究中である。
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