研究課題/領域番号 |
08455358
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
荒井 康彦 九州大学, 工学部, 教授 (50005435)
|
研究分担者 |
石田尾 徹 九州大学, 工学部, 助手 (90212901)
岩井 芳夫 九州大学, 工学部, 助教授 (80176528)
|
キーワード | 臨界点 / 反応速度 / 反応異常 / Diels-Alder反応 / イソプレン / 無水マレイン酸 |
研究概要 |
本研究は臨界点近傍での反応速度の特異的な変化について解明する目的で、(1)液液系臨界点(プレートポイント)近傍での反応速度および(2)気液系臨界点近傍での反応速度の両面からの実験的ならびに理論的考察を加える。本年度(初年度)は、まず液液系臨界点近傍に着目し、以下の実験を試みた。 溶媒系:ヘキサン(1)+ニトロベンゼン(2)(20.43℃における臨界組成x_1=0.57) 反応系:イソプレン+無水マレイン酸のDiels+Alder反応 温度:18℃〜35℃ 圧力:大気圧下 実験手法を確立する目的で、Eckertらの測定例のある20.73℃にて詳細な実験を行った。その結果、本実験で得られた反応速度定数は、Eckertらの結果とよく一致することが確認された。ただし、臨界組成近傍での反応速度は、加速されやや大きくなる傾向が見られたが、Eckertらの結果ほど大きくはならなかった。この原因については、詳細な実験の追加によって解明し、次年度以降の研究計画に反映させる予定である。
|