研究概要 |
AI_2O_3-MgO系のMgAI_2O_4スピネル生成反応において,原料形態をAI_2O_3微粉,MgO粗粒として1300〜1600℃の間で空気中,Ar中および酸素雰囲気中で加熱,反応させた.スピネルはAI_2O_3/MgO界面の微粉AI_2O_3充填層中へMgO蒸気が拡散し生成した.1250℃以上で10時間以上加熱するとこのスピネル層のうちMgOに近い部分が緻密化し,さらに加熱を続けるとこの緻密化したスピネルからMgO側へ向ってつらら状のスピネルが成長した.三種の形態の異るスピネル即ち微粒アルミナ充填層中の緻密化していないスピネル,緻密化したスピネル,つらら状スピネルはそれぞれ異った酸素分圧の加熱雰囲気で生成が促進あるいは抑制され加熱雰囲気がスピネルの生成形態に影響することがわかった.これらの反応のイオン輸送には酸素イオンの格子欠陥を通しての移動が重要な役割を果していると推定した.
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