• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

光化学ホールバーニング現象を用いた新規ホログラムガラス

研究課題

研究課題/領域番号 08455409
研究機関京都大学

研究代表者

平尾 一之  京都大学, 工学研究科, 助教授 (90127126)

研究分担者 田中 勝久  京都大学, 工学研究科, 助手 (80188292)
キーワードホールバーニング / ホログラムガラス / 光メモリー
研究概要

永続的ホールバーニングを利用した光メモリーは波長多重性を利用できるので大容量性をもち、実用化が期待されている。実用化の最大の課題はその温度特性であり、室温動作材料の開発が待たれている。我々は、これまでにガラス中のドープしたSm^<2+>イオンが室温でホールバーニングをおこすことを見つけた。そのホールバーニングに要する時間は長く、また、メモリー量の尺度となるホールの幅も広いといった解決すべき問題が残されていた。そこで平成8年度に引き続き、平成9年度ではそれらを解決すべく実験を行い、次の事を明らかにした。
1.酸化物ガラスのホールはフッ化物ガラスのホールより狭く、また、Al_2O_3の導入はホールの幅を1cm^<-1>以下にすることが分かった。したがって、Sm^2の適切な母体組成はNa_2-Al_2O_3-B_2O_3系である。さらに、種々の希土類イオンを用いて検討した結果、Eu^<2+>をドープしたガラスでも室温でホールが形成されることが分かった。Eu^<2+>をドープしたガラスは作製がより簡易なことより、実用化に適していると思われる。
2.ホログラムの画像を記録するために、ホログラム装置の構築を行い、これらのガラスに波長多重のホールを開けることにより、ホログラム記録をする事が出来、当初の目的を完成することが出来た。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 平尾 一之: "Room Temperature PHB Materials and Application" Micro Optics News. 14. 24-29 (1996)

  • [文献書誌] Doo-Hee Cho: "Acceleration of Photochemical Hole Burning Rate" Journal of Luminescence. 68. 171-178 (1996)

  • [文献書誌] 平尾 一之: "Photonic Glass of PHB Holographic Memory" Journal of Non-Crystalline Solids. 196. 16-25 (1996)

  • [文献書誌] 藤田 晃二: "Persistent Spectral Hole Burning of Eu^<2+> Ions in Sodium Aluminosilicate Glasses" Journal of Applied Physics. 82(10). 5114-5120 (1997)

  • [文献書誌] Doo-Hee Cho: "Photochemical Hole Burning of Sm^<2+>-doped Aluminosilicate and Borosilicate Glasses" Journal of Non-Crystalline Solids. 215. 192-200 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi