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1996 年度 実績報告書

各種元素の2,6-ジメトキシフェニル誘導体

研究課題

研究課題/領域番号 08455429
研究種目

基盤研究(B)

研究機関鳥取大学

研究代表者

和田 正徳  鳥取大学, 工学部, 教授 (30029053)

研究分担者 夏目 聡子  鳥取大学, 工学部, 教務職員 (50273884)
早瀬 修一  鳥取大学, 工学部, 助手 (50238143)
撰 達夫  鳥取大学, 工学部, 助教授 (60032025)
キーワード2,6-ジメトキシフェニル / アリール基転移 / カルベニウムイオン / 1,4-シクロヘキサジエン
研究概要

2,6-ジメトキシフェニルリチウム、ΦLi[Φ=2,6-(MeO)_2C_6H_3],とジエチル-p-フタール酸の反応で3置換化合物,p-HOCΦ_2C_6H_4C(O)Φ(1),あるいは1,4-ベンゼンジメタノール,p-HOCΦ_2C_6H_4CΦ_2OH(2a),を得た。さらに,化合物1とアリールリチウム,ArLi,の反応により1,4-ベンゼンジメタノール,p-HOCΦ_2C_6H_4CArΦOH(Ar=4-MeC_6H_42b,4-MeOC_6H_42c),を得た。ジメチルスルホキシド中で化合物2aに酸を作用させると予想外な生成物3-(2,6-ジメトキシベンゾイル)-3-(2,6-ジメトキシフェニル)-6-[ビス(2,6-ジメトキシフェニル)メチレン]-1,4-シクロヘキサジエン4a,が定量的に得られた。この反応は,まずカルベニウムイオン,[p-Φ_2C^+-C_6H_4CΦ_2OH](3a),が生成し,その陽電荷がp-フェニレン環のpara-位にも分極するためにそこに隣接するΦ-基のひとつがp-フェニレン環上に転移したものと理解できる。アセトン中で化合物2aに酸を作用させると4aあるいは(2′,6′-ジメトキシ-4-ビフェニリル)ビス(2,6-ジメトキシフェニル)カルベニウム塩,[(4-ΦC_6H_4)CΦ_2]ClO_4,の暗紫色結晶が得られる。エタノールやメタノール,熱2-プロパノール中では還元体,(4-ΦC_6H_4)Φ_2CHが得られた。2bや2cもジメチルスルホキシド中で酸と反応して3-メチレン-1,4-シクロヘキサジエン誘導体を生じた。^1H-NMRスペクトルによりカルベニウムイオン中間体3a-cの生成を証明することもできた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Wada,W.Wei,K.Kirishima,S.Natsume,and T.Erabi: "Formation of 3-Methylene-1,4-cyclohexadienes from α,α,α′,α′-Tetraaryl-1,4-benzendimethanols by the Intramolecular Migration of an Aryl Group" Bull.Chem.Soc.Jpn.70巻(印刷中). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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