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1997 年度 実績報告書

疲労き裂先端歪み変化の詳細観察

研究課題

研究課題/領域番号 08455469
研究機関東京大学

研究代表者

吉成 仁志  東京大学, 大学院工学系研究科, 助教授 (20167737)

研究分担者 金田 重祐  東京大学, 大学院工学系研究科, 助手 (90010892)
キーワード荷重-歪みヒステリシスカーブ / コンプライアンス / コンプライアンス変化率 / 疲労き裂開閉口挙動 / 自動計測 / 伝播速度を律するパラメータ / RPG(Re-tensile Plastic zone's Genarated)荷重
研究概要

当初の計画に従い、平成8年度に構築した、伝播中の疲労き裂先端における歪み変化(1Cycleにおける荷重(P)-歪み(ε')ヒステリシスカ-フ)を従来にない高精度で、かつ自動的(データ取得に際し試験速度を落とす必要がない)に測定し得る実験システムを用いて、計画したシリーズ試験に従い、疲労き裂先端歪み変化の詳細観察を行った。
疲労試験は、主に定振幅並びに過大荷重挿入の負荷条件下においてシリーズ試験を行い、その他、船舶がその航行中に遭遇する波浪荷重を模擬した嵐モデルブロック荷重を用いての、多段多重変動荷重下における荷重条件下での追加試験を行った。
また、過去の文献,従来データの収集,整理並びに、疲労き裂伝播メカニズムとりわけ、伝播中の疲労き裂におけるき裂開閉口挙動並びに疲労き裂伝播速度を律するパラメータに関する現状の研究動向とその問題点の把握により、今回構築した実験システムにより取得可能になった、伝播中の疲労き裂先端における歪み変化の従来にない高精度測定データから、疲労き裂伝播メカニズム解明へ向けての有用な知見を引き出す為の効果的な解析手法についての検討を行った結果、新たな解析手法によるコンプライアンス(dε'/dp)及びコンプライアンス変化率(d^2ε'/dp^2)の1Cycleにおける変化曲線の導入により、疲労き裂の開閉口挙動に関して、き裂閉口荷重とRPG(Re.tensile Plastic zone's Generated)荷重の自動計測に成功し、又疲労き裂伝播速度を律するパラメータに関して、ΔK_<RP>のΔK_<op>やΔK_<cl>に対する優位性を示す事に成功した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 町田 進: "疲労き裂先端歪み変化の詳細観察" 第8回破壊力学シンポジュウム講演論文集. 248-252 (1995)

  • [文献書誌] 町田 進: "過大過重下におけるき裂進展(1)" 日本造船協会第219研究部会 平成6年度報告書. 44-57 (1995)

  • [文献書誌] 町田 進: "溶接継手からの疲労き裂発生に関する考察" 日本造船協会第220研究部会 平成6年度報告書. 143-144 (1995)

  • [文献書誌] 町田 進: "スパイク荷重下のおけるき裂進展" 日本造船協会第219研究部会 総合報告書. 53-66 (1996)

  • [文献書誌] 町田 進: "従来き裂進展解析方による推定との比較" 日本造船協会第219研究部会 総合報告書. 107-115 (1996)

  • [文献書誌] 町田 進, 吉成仁志, 牧野寛之: "疲労き裂先端歪み変化の詳細観察" 日本材料学会「材料」平成9年2月号. 46巻. 138-142 (1997)

  • [文献書誌] 牧野寛之, 町田 進, 吉成仁志: "疲労き裂伝播を律するパラメータに関する考察" 日本材料学会「材料」平成9年5月号. 49巻. 459-499 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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