研究概要 |
小型船(499G/T)を対象とし,居住区を含む船橋を搭載する前に主機及びモジュール化した補機類を搭載し,また,これらの修繕においてはモジュールごとに船外に撤去するため,機関室上甲板に開口を設け,さらに機関室第2甲板を撤去した機関室構造を検討した.これは機関室上甲板上からモジュール化した大型機器を搭載するために開口を設け,また機関室内の空間を確保するための第2甲板を設けない構造とする.さらに,機関室上部の船橋構造は主船体とは独立構造として,機関室の建造作業終了後,クレーンで一体搭載し,主船体と船橋は支柱で連結する.この船体構造の振動特性を把握するため,実船の振動計測実験を行った. 居住区を含む船橋を一体化した上部構造物を船体と多数の支柱で指示して,船体との取り外しが容易となるようにした上部構造の支持構造を考え,機関室の振動が上部構造に伝達され難い支柱の構造及びその配列について検討した. モジュール化された機器類を機関室内のどこに配置すればよいかの決定が必要となるため,CADを用いた配置決定法に関する検討を行った.
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