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1997 年度 実績報告書

モモ果実における渋味の発生要因及び渋味物質生成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08456021
研究機関岡山大学

研究代表者

久保田 尚浩  岡山大学, 農学部, 教授 (70033272)

研究分担者 福田 文夫  岡山大学, 農学部, 助手 (60294443)
キーワードモモ / 果実 / 渋味 / ポリフェノール / 土壌環境 / 栽培条件 / フェノール代謝
研究概要

モモ果実における渋味の発生用を明らかにするために、‘白桃'果実のフェノール含量が栽培園によって異なる背景を検討した。すなわち、前年度の調査で成熟果実のフェノール含量が多かった2園(K,T)と少なかった2園(I,S)の各々3樹から経時的に果実を採取し、フェノール含量を測定した。また果実発育期間中、新梢長と土壌水分含量を調査するとともに、葉と土壌を採取し、果実とともに微量要素を中心とした無機成分、ならびに土壌のpHとECを測定した。
成熟果実のフェノール含量は、昨年度と同様に同一園内での樹体間や同一樹内での果実間よりも栽培園によって大きく異なり、K園で最も多かったが、T園については他の2園(I,S)と大差ないことから、果実のフェノール含量は園によって異なるものの年によってもかなり変動することが明らかとなった。フェノール含量は、いずれの園のいずれの樹体とも果実発育第2期にピークに達し、その後は成熟期まで減少し続けたが、成熟期のフェノール含量が多い園ほど第2期の含量も多かった。果実のフェノール含量と新梢生長からみた樹勢の強弱および土壌の水分含量との間には明確な関係が認められなかったが、果実の糖含量はフェノール含量の多い園で高かった。I園では発育期間を通して土壌のpHとECが低かったが、果実のフェノール含量との関係は明確でなかった。また、フェノールの代謝に関与するとされている無機成分のうち、特異的にI園だけで果実と葉のマンガン(Mn)が多かった。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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