研究課題/領域番号 |
08456024
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山下 修一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60107406)
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研究分担者 |
魚住 武司 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40011978)
日比 忠明 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50261954)
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キーワード | 植物ウイルス / DNAウイルス / 病原学的性状 / 生物工学 |
研究概要 |
植物で希少なDNAウイルスについて病原学的性状を主に探究した。(1)1本鎖DNAウイルスについては、双球状のGeminivirus属のサツマイモ葉巻ウイルス(SPLCV)の細胞内所在を電顕観察しその純化を試み、さらに静岡県に本邦未記載の新たなトマトの双球状ウイルスの発生を認めた。オギ条斑ウイルス(MiSV)については伝搬虫の探索とともに遺伝子の解析を行った。また、今後新分類群と期待されるレンゲ萎縮ウイルス(MDV)を野外より採取しアブラムシ伝搬を確かめ、南半球のクローバのウイルス(SCSV)との血清学的関係を調べた。(2)2本鎖DNAウイルスについては、大型球状のCaulimovirus属のペチュニア葉脈透化ウイルス(PVCV)の微細構造とともに本属では最初に種子伝染する可能性を示し、オダマキえそ斑紋ウイルス(ANMV)の細胞内増殖とともに多数の核内所在を明らかにした。ダイズ退緑斑紋ウイルス(SoyCMV)については遺伝子構造とともに植物体内、移行蛋白質についてRNAウイルスと比較しながら解析した。また、被膜を欠く桿菌状のBadnavirus属のカンナ黄色斑紋ウイルス(CYMV)およびクジャクサボテン桿菌状ウイルス(EpBV)について純化、所在様式を解明し、遺伝子解析を試みた。
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