研究課題/領域番号 |
08456050
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
清水 昌 京都大学, 農学部, 教授 (70093250)
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研究分担者 |
小川 順 京都大学, 農学部, 助手 (70281102)
片岡 道彦 京都大学, 農学部, 助手 (90252494)
小林 達彦 京都大学。農学部, 講師 (70221976)
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キーワード | プロピルガ-レート / 不飽和化酵素 / 阻害剤 / クルクミン / カルシウム拮抗薬 / 不飽和脂肪酸 |
研究概要 |
1)抗酸化剤propyl gallateを培地に添加してM.alpina 1S-4を培養すると、著しくPUFAの生成が抑制され、不飽和化酵素の阻害が示唆された。ラット肝ミクロソームの系で、propyl gallateはΔ5 desaturase (Ki=26μM)とΔ6 desaturase (Li=17μM)を非拮抗的に阻害した。Propyl gallateの分子内構造のうち、阻害活性を持つためにはカルボン酸のエステル化と3位水酸基の存在が必須であるが、アルキル側鎖の鎖長はあまり厳密には規定されないことがわかった。 2)香辛料タ-メリックの黄色成分curcuminは、M.alpina 1S-4のDGLA蓄積を促進することが知られていたが、ラット肝ミクロソームの系で調べたところ、Δ5 desaturase (Ki=36μM)とΔ6 desaturase (Ki=28μM)を非拮抗的に阻害した。阻害活性を示すためには、curcuminの対称構造の半分の部分があればよく、その中の、二重結合と共役した芳香環、4位水酸基、3位メトキシ基が必須構造であった。 3)カルシウム拮抗薬の中で、ジヒドロピリジン系のmicardipineがラット肝ミクロソームのΔ5 desaturase (Ki=62μM)を、nifedipineがΔ6 desaturase (K1=44μM)をそれぞれ特異的に阻害した。いずれも、不拮抗阻害と考えられた。
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