研究課題/領域番号 |
08456055
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
緒方 靖哉 九州大学, 農学部, 教授 (20038277)
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研究分担者 |
木村 誠 九州大学, 農学部, 助教授 (10204992)
土居 克実 九州大学, 農学部, 講師 (40253520)
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キーワード | DNA転移 / 放線菌 / 胞子形成 / 接合性プラスミド / DNA複製 / ヒストン様タンパク質 / ori / rep |
研究概要 |
本研究は、Streptomyces属放線菌の膜貫通を介したDNA転移機構を、接合性プラスミドの転移及びその宿主の胞子形成時におけるDNA分配との比較並びに両機能の拮抗現象の解析から解明する。 1.環状プラスミドpSA1.1上の複製起点oriと複製開始タンパク質Repをコードする遺伝子repの構造と特性を明らかにして、pSA1.1の複製様式はpC194型のori及びスーパーファミリーIに属するRepが関与するσ型であることを明らかにした。 2.pSA1.1の複製に関与するヒストン様タンパク質HS1とその遺伝子hupの構造と特性を明らかにして、HS1は多くの細菌由来のヒストン様タンパク質とは系統的に離れ、枯草菌のファージSPO1のTF1に近縁する特異性があることを見出した。さらに、hupの染色体上の座位やモノクロニックに転写されることなども明らかにした。 3.pSA1.1の転移は抗生物質バシトラシンによって阻害されることを見出した。
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