研究課題/領域番号 |
08456069
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
杉本 悦郎 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (50026522)
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研究分担者 |
岡本 秀己 滋賀県立大学, 人間文化学部, 講師 (15109329)
寄本 明 滋賀県立大学, 国際教育センター, 助教授 (30132278)
灘本 知憲 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (60149523)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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キーワード | 体脂肪 / 体熱産生 / カテコールアミン / インシュリン / ショウガ / トウガラシ / Banana / Human |
研究概要 |
1. 培養前駆脂肪細胞の脂肪細胞への分化、脂肪の蓄積に及ぼすビタミンKの影響 前駆脂肪細胞のモデルとして3T3-L1細胞を用い、ビタミンKが脂肪細胞形成の過程におる前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化の過程、未成熟脂肪細胞の成熟の過程にどのように作用するかについて検討を行った結果、ビタミンK5は、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化の過程を抑制し、未成熟脂肪細胞の成熟即ち未成熟脂肪細胞への脂肪の蓄積の過程は抑制しないことを明らかとした。 2. ショウガの体熱産生効果 漢方で身体を温める効果があると言われているショウガについて、ヒトを対象として摂取後の体表温を中心とした生理機能に及ぼす影響を検討した。その結果、生ショウガは摂取後額、腕、首で水と比較して体表温の上昇傾向が認められ、その効果は摂取後10分前後から現れ、約30分以上持続した。血圧ではやや上昇する傾向にあり、血流量は減少する傾向にあった。 3. トウガラシによる脂肪燃焼制御 トウガラシがヒトの脂質代謝及び糖質代謝に及ぼす影響を運動持久能力評価指標の視点から検討した。日常レベル(0.5g)トウガラシ摂取は運動強度50%VO_<2max>持久運動で、脂質代謝亢進及び糖質の節約を誘発し、その一因はカテコールアミン分泌量の減少と示唆した。 4. 外因性糖質で誘発されるインシュリンの脂質燃焼の制御 インシュリン分泌を制御することにより、脂質の燃焼をコントロールできる可能性がある。そこで日常摂取する糖質食品として米飯およびバナナがヒト運動時の脂肪燃焼の制御に及ぼす影響について検討を行った結果、米飯やバナナは血糖を急激に上昇させず、インシュリンショックも引き起こさず、更に米飯は、脂質の動員・利用も良好であった。また、血糖値110-120mg/dl、インシュリン値15-20μU/mlで脂肪利用の境界があることを示唆した。
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