研究課題/領域番号 |
08456073
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
中島 勇喜 山形大学, 農学部, 教授 (70038298)
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研究分担者 |
林田 光祐 山形大学, 農学部, 助教授 (10208639)
柳原 敦 山形大学, 農学部, 助教授 (60182375)
藤原 滉一郎 山形大学, 農学部, 教授 (00001503)
高橋 教夫 山形大学, 農学部, 教授 (70179505)
有永 明人 山形大学, 農学部, 教授 (90001461)
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キーワード | 海岸林 / 森林保全 / 日本海 / タブノキ / クロマツ / 資源管理 / 更新技術 / 環境林 |
研究概要 |
庄内から本庄海岸を主とする日本海沿岸の海岸林を対象に、潜在植生の導入を基本とする総合的な保全技術の確立を目的として、調査を進めた。 1、急崖部の潜在植生 カシワ林の林分構造と環境条件との関係を解析した。 2、海岸砂丘地に植栽された最前縁部のクロマツの生育状況 冬季季節風の卓越する海外砂丘地のクロマツ林の生育状況をみるため、汀線と直角に130mの調査ラインを設けて調査した。クロマツの梢端部の比高は地形の起伏には影響されず、前砂丘からの水平距離と高い相関が認められた。 3、海岸林の土壌微生物の有機物分解特性 海岸林の土壌の形成・変化を見る上で、そこに存在する微生物層の変化が指標となりうると考え、土壌微生物の分解特性を炭素系有機物の微生物分解の指標であるBODおよびCOD測定法を応用し検討した。 4、クロマツ林の松食い虫による影響の経過 庄内から能代にかけての海岸国有林を対象に小班毎のマツ枯れ被害調査のデータを用いて、マツ枯れ被害の現状とその推移を明らかにし、過去の施業経過などとの関連を検討した。 5、日本海北部海岸林の地域的利用 海岸林はこれまでの防災林としての役割に加えて近年保健休養林としての評価が高まってきている。これまでの海岸林の地域的利用の変遷をたどる中で、それぞれの地域の海岸林の特徴に即した生活様式や信仰、文化などが育まれてきたことを整理した。 6、海岸林保全の技術体系化 各分担者の研究をもとに、分担者全員で現地検討会を開き、討論を行った。
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