研究課題/領域番号 |
08456091
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研究機関 | 秋田県立農業短期大学 |
研究代表者 |
佐々木 光 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 教授 (50027158)
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研究分担者 |
岡崎 泰男 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 助手 (70279511)
小泉 章夫 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 助教授 (40183040)
飯島 泰男 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 教授 (10279507)
山内 秀文 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 助手 (90279513)
田村 靖夫 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 教授 (90279505)
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キーワード | 木質円筒 / 円筒LVL / 交錯木理 / ハネムーン型接着剤 / スパイラルワインダー / ヘリカルワインディング |
研究概要 |
1)円筒LVLの内部充填材料の効果 肉厚6mm(以下厚肉)部分的に3mm(以下薄肉)の故紙とポリエチレンによる射出成型物で円筒LVLの内部充填材料を製作した。その断面の形状は外部が直径248mmの薄肉円筒で、中心近くに内径80mmの厚肉円筒があり、この両者を16本の厚肉のスポ-クで結んだ形をしている。また、円筒長軸方向に150mmの長さに成型し、補強のため一端に竹の節状の薄肉膜壁を付けた。この充填材料の見掛け比重はスギLVLのそれにあわせて、約0.4とした。これを4mの円筒LVLの全長に亘って充填した。充填材料と円筒LVLの内表面との接着はレゾルシノール樹脂で行い、円筒の乾燥収縮によるタガ応力(Hoop stress)を応用して圧着した。発生する接着層の圧締圧は有限要素法により求めた。内部を充填した円筒LVLと充填しないそれの曲げ試験を行った結果、充填効果は認められず、円筒と充填材の間の接着性の向上が必要なことが分かった。それにはプラズマ処理が必要と思われる。現在、充填効果を円筒直径方向の圧縮強度で調べている。 2)円筒LVLと他の部材の接合 内径250mm、肉厚10プライ25mmの円筒LVL柱と横架材の接合について、特殊金具を製作して、金具の形状と接合耐力を調べた。その結果、厚さ6mmの鋼製の円筒をはめ込み、ボルト締めし、これに厚さ6mm鋼板を溶接し、横架材をそれにボルト締めしたものは十分な接合耐力を示した。現在、伝統的木組みによる接合の試験を行っているが、ここでは円筒LVLの内腔に集成材を充填した後、古典的な仕口を加工した。
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