研究概要 |
1.米を良食味基準によりランク付けをする目的であり,特に北海道市町村別の評価を行う。評価基準を等級,気象・土壌条件,収量変動,安定性等の客観要因と食味要素,卸売業者,小売業者の販売上における評価等の主観・市場要因による品質評価である。今年度は後者の要因による評価の調査を行った。結果は以下であり,これにより品質評価指数を作成する。 2.調査対象:卸売業者(中央食糧,旭川食糧,函館食糧,十勝米穀,空知・南空知食糧,留萌米穀,後志食糧,日高食糧,釧路食糧),小売業社組合(11社)。 3.調査内容:総取扱量,玄米販売と精米販売の比率その他の業者が取り扱っている米を対象とする。 評価基準とその結果は以下である。 (1)評価基準の重要度(7点満点) 卸売業者平均(食味7.00,見た目6.20,等級4.70,貯蔵性4.90) 小売業者平均(食味6.75,見た目6.25,等級4.75,貯蔵性5.50) (2)仕入れ時の重要度(7点満点) 卸売業者平均(入れ目5.20,仕入価格6.50,歩留5.70,産地6.50,ロット5.30,ブレンド4.90) 小売業者平均(入れ目5.55,仕入価格6.27,歩留5.73,産地6.36,ロット5.45,ブレンド5.36) (3)食味要素の重要度(7点満点) 卸売業者平均(味6.40,粘り6.60,光沢6.10,香り5.80,冷えの劣化度6.40) 小売業者平均(味5.92,粘り6.33,光沢6.17,香り4.50,冷えの劣化度6.25) (4)きらら397の市町村単位での評価(食味,安定性,ロット,農協サービス)に付いて重要度のウエイト付けを行い,各項目に付いて市町村単位で5点満点で評価する。また,新潟コシヒカリと秋田こまちの食味をそれぞれ100として,それ基準に道内市町村の米を評価する。 結果は単純平均であり(略),これを基に総合指数を作成する。
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