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1997 年度 実績報告書

新食糧法下におけるコメの市場競争力:販売戦略から見た良質・良食味米の評価

研究課題

研究課題/領域番号 08456106
研究機関北海道大学

研究代表者

出村 克彦  北海道大学, 農学部, 教授 (70091551)

研究分担者 永木 正和  筑波大学, 農林学系, 教授 (90003144)
近藤 巧  北海道大学, 農学部, 助手 (40178413)
飯沢 理一郎  北海道大学, 農学部, 助教授 (60184339)
キーワード良食味米 / 米卸売業者 / 1・2等級 / 収量変動 / きらら397 / 新潟コシヒカリ / 秋田こまち / AHP(階層化意志決定法)
研究概要

1.本年は研究の2年度目に当たり,咋年の予備調査を基に,本調査を以下の内容で実施した。(1)評価対象の米は「きらら397」で産地を市町村単位。(2)評価生休は,北海道をカバーする道内卸売業者11社,小売業者11社で,卸売業者は面接調査,小売業者は郵送によるアンケート調査。参考として関東卸売業者3社,関西卸売業者3社を面接調査。(3)米の品質を決める要因としては,予備調査による検討から,「食味,見た目の良さ,等級,貯蔵性」を基準とした。(4)その上で,米の品質に影響する要因として,「産地の自然条件,産地(農協)の品質管理,生産農家の技術」を考慮した。(5)食味の要素として,「味(甘み・うまみ),粘り,光沢,香り,冷えた後の味」を考慮した。(6)食味に影響する要因として,「見た目の良さ,等級,仕入れ価格,産地」を考慮した。(7)食味評価は卸・小売業者による主観評価であり,業者の取り扱いが無い産地は含まれないので,評価産地は106産地(市町村)である。
2.産地の評価基準は,「米の品質,品質の年度間の安定性,ロットの大きさ,農業のサービス」である。業者によりこの基準の重要度評価が異なるので,AHP(階層化意志決定法)により評価ウエイトを求め,統一評価指標とした。
3.客観指標として,安定性評価指標(反収変動,作況変動等),等級評価指標(1等米出荷率等),気象評価指標を求めた。更に,産地と経営規模等の影響を見るために,産地間生産費格差を平均費用関数により求めた。
4.最終的な道産米の産地評価(A,B,C)は卸小売業者の総合AHP指標によるものであり,評価マップを作成した。来年度は,実態との乖離の調整と,府県業者の評価を反映させた総合評価を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 出村克彦他: "北海道米の商品特性による産地評価" 地域農林学会大会報告論次集(受理). 6. (1998)

  • [文献書誌] 出村克彦: "コメ流通の最前線と新たな動き-コメの商品性の多様性" 農家の友. 9. 4-6 (1996)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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