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1997 年度 実績報告書

酸性硫酸塩土壌の改良方策の検討ならびに活用可能な指標植物の探索

研究課題

研究課題/領域番号 08456120
研究機関岡山大学

研究代表者

足立 忠司  岡山大学, 環境理工学部, 教授 (20012007)

研究分担者 杉尾 剛  岡山大学, 農学部, 教授 (20033269)
沖 陽子  岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (30127550)
キーワード酸性硫酸塩土壌 / pH / 塩分濃度 / 鉄酸化細菌 / 指標植物 / 乾燥課程
研究概要

本研究は、問題土壌の一つである酸性硫酸塩土壌を対象に、その生成過程を土壌水分ならびに微生物活性から検討すると共に、その農地利用を目的とした土層改良に際しての利用可能な指標植物の探索を目的にしたものである。現在までに得られた成果は以下の通りである。
(1)乾燥課程における土壌水分状態とその理化学的性質の検討から、土壌が乾燥するにつれてその酸化が進行するが分かった。しかし、乾燥直後では水分の減少と共にpHが単調に減少したものが、経時に伴いpHの低下が著しい水分域が出現することが確かめられた。
(2)このpHが著しく低下する水分域においては、硫酸イオンが増大する結果であるが、触媒的に働く鉄酸化細菌数が著しく増加することが確かめられた。また、この水分域より高含水比側では、鉄酸化細菌の存在は認められたが経時につれても大きな変動は示ず、さらに、乾燥側は、鉄酸化細菌の生育には困難な水分状態であることが分かった。
(3)また、パイライトが酸化されてしまう最終段階は同じであるが、初期塩分濃度が少ないほど鉄酸化細菌の活性が高まるために、酸化課程における上記の現象は、土壌の初期塩分含有量が小さいほど顕著に現れることが確かめられた。
(4)一方、酸性土壌で生育可能な植物種の選抜を実施したが、小型油水植物であるウチワゼニグサ類が短時間であれば、pH3.5前後でも生育障害が生じないことを把握した。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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