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1997 年度 実績報告書

ハウス作物の水消費機構と最適灌漑スケジューリング

研究課題

研究課題/領域番号 08456122
研究機関九州大学

研究代表者

中野 芳輔  九州大学, 農学部, 助教授 (60038320)

研究分担者 福田 哲郎  九州大学, 農学部, 助手 (30140627)
森 健  九州大学, 農学部, 助教授 (50117272)
広田 修  九州大学, 熱帯農学研究センター, 教授 (60038289)
キーワード施設園芸 / 土壌面蒸発量 / マイクロかんがい / 群落構造 / 日射量 / 蒸散量 / 土壌水分 / スケジューリング
研究概要

ハウス内ではマイクロ潅漑法が広く採用されている。潅漑法が異なれば作物の蒸散、土壌面の蒸発条件も異なり、結果として水消費量も異なってくる。
昨年度はマルチ被覆無し圃場に多孔チューブ灌漑を試みたが,本年度はマルチ被覆圃場にマイクロスプリンクラ-灌漑を想定し全面灌漑を行った。栽培作物はブロッコリーを用いた。土壌中の水分消費および水分移動を測定するために12本のテンシオメータを埋設した。また土壌水分計として昨年度購入したステップ式TDRケーブルテスタ,および本年度購入したマイクロロガーを用いた。その他,土壌温度,地中熱伝達量,純放射量,日射量,アルベド,気温,湿度,風速,計器蒸発量など水消費に係わる環境要因の測定を生育期にわたって行った,比較のためにマルチ被覆無し圃場を設け,同様の実験を行った。土壌水分張力〜体積含水率曲線の作成には本年度購入した自動圧力調整器を利用した。
灌水時期をpF2.3に設定して灌漑を行った結果,マルチ圃場は裸地圃場に比べ灌水量は1/3に減少した。また土壌水分減少法から求めた消費水量は裸地圃場の60%であった。これは根群域下層からの毛管移動が原因であることを実験的に明らかにした。
一方,マルチ被覆条件下における土壌水分・熱移動について数値計算を試み,シミュレーションモデルの作成を試みた。この結果,土壌表面マルチ下における水の凝結現象を定量的に把握することが出来た。また昨年度とは灌漑法が異なる,マイクロスプリンクラ-灌漑条件下における水消費メカニズムのモデル化を試み水消費量の定量化を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Y.Nakano et. al: "Soil Plant Atmosphere Continuum(SPAC)Model for Soil Water Consumption Analysis on Various Topographic Conditions" 農業土木学会論文集. 193. 1-14 (1998)

  • [文献書誌] 森 健他: "浅い閉鎖性水域の流動と水質" 平成9年度農業土木学会九州支部シンポジウム論文集. 63-82 (1997)

  • [文献書誌] 中野芳輔他: "TDR法のシラスへの適用" 平成9年度農業土木学会大会講演集. 42-43 (1997)

  • [文献書誌] 中野芳輔他: "側面開放施設畑における蒸発散位の推定" 農業土木学会九州支部講演集. 78. 22-25 (1997)

  • [文献書誌] 広田 修他: "塩水灌漑がピ-マンの果実成長期における蒸散および生育に与える影響" 熱帯産業. 41(1). 17-18 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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