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1997 年度 実績報告書

性腺刺激ホルモン・プロラクチン放出に関与する神経機構のモニタリングとその制御

研究課題

研究課題/領域番号 08456148
研究機関東京大学

研究代表者

西原 真杉  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (90145673)

研究分担者 森 裕司  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40157871)
椛 秀人  鹿児島大学, 農学部, 教授 (50136371)
キーワード性腺刺激ホルモン / プロラクチン / 視床下部 / エストロゲン / 多ニューロン発射活動 / シバヤギ / ラット / マウス
研究概要

GnRHパルスジェネレーターの神経活動の記録は既にラット,シバヤギにおいて成功しているが,本研究の第一の目的は,未だ神経活動が実際に記録されていないGnRHとPRLサージジェネレーターの神経活動を多ニューロン発射活動記録法によって同定することである.第二の目的は,3つの神経機構のリズム発振機構の解明と,それらの相互作用の解析を行うことである.一方,我々は視床下部内でエストロジェンにより特異的に誘導される遺伝子をcDNAサブトラクション法により検討したところ,核内転写調節因子のモチーフを持つ新規遺伝子をはじめ,数種の新規遺伝子cDNAをクローニングすることに成功した.第三の目的はこのような遺伝子工学的手法により,GnRHサージジェネレーターに対するエストロジェン作用(性腺刺激ホルモン分泌に対するエストロジェンのポジティブフィードバック作用といわれてきた作用)を仲介する遺伝子産物を同定することである.
これらの目的のために,まず自由行動下のラットおよびシバヤギの視床下部より,多ニューロン発射活動記録法を用いてGnRHサージュネレーターの,また妊娠マウスを用いてPRLサージジェネレーターの電気活動を記録することを試みている.一方,エストロジェンにより視床下部において発現の高まるクローンについて,全長の塩基配列の決定などの解析を進めた結果,その中の一つは上皮系の細胞成長因子であるグラニュリンであることが判明した.この遺伝子を発現する細胞を組織学的に検討した結果,視床下部腹内側核や弓状核において発現していることが明らかとなった.今後,この遺伝子についてさらに検討し,GnRHサージジェネレーターを構成するニューロンの実体をさらに追究していく.

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Bannai M: "Effect of injection of antisense oligonucleotides of GAD isozymes into rat VMH on food intake and locomotor activity" Brain Research(印刷中). (1998)

  • [文献書誌] Yoshida S: "A novel steroid inhibitor for a rat 20α-hydroxysteroid dehydrogenase isozyme (HSD1)" Biology of Reproduction. 57. 1433-1437 (1997)

  • [文献書誌] Yamanouchi K: "Inhibin α-subunit mRNA is expressed in the corpus luteum of the pregnant mare" Journal of Reproduction and Development. 43. 267-270 (1997)

  • [文献書誌] Ikeda A: "Different female reproductive phenotypes determined by human growth hormone (hGH) levels in hGH-transgenic rats" Biology of Reproduction. 56. 847-851 (1997)

  • [文献書誌] Yoo MJ: "Involvement of prostaglandins in suppression of gonadotropin-releasing hormone pulse generator activity by tumor necrosis factor-α" Journal of Reproduction and Development. 43. 181-187 (1997)

  • [文献書誌] Yoo MJ: "Tumor necrosis factor-α mediates endotoxin induced suppression of gonadotropin-releasing hormone pulse generator activity in the rat" Endocrine Journal. 44. 141-148 (1997)

  • [文献書誌] Suzuki M: "Reproductive Biology Update : Novel Tools for Assesment of Environmental Toxicity" Miyamoto H,Manabe N (eds),Nakanishi Printing Co., 498 (1998)

  • [文献書誌] Nishihara M: "Neural Control of the Reproduction : Physiology and Behavior" Maeda K,Tsukamura H,Yokoyama A (eds),karger, 254 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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