研究課題/領域番号 |
08456156
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
前出 吉光 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (40002084)
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研究分担者 |
大和 修 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (80261337)
田島 誉士 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 講師 (90202168)
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キーワード | バベシア / 貧血 / 酸化障害 / メトヘモグロビン / 赤血球 / マクロファージ |
研究概要 |
家畜バベシア症における感染動物赤血球の酸化障害機序と脾腫の発生機序を明らかにすることによって本症の貧血発生機序を解明することを目的として、本年度は以下の実験を行った。 1.バベシア原虫(Babesia gibsoni)増殖に伴う赤血球の酸化障害の検討。 2.イヌ末梢血マクロファージによるバベシア感染赤血球貪食の検討。 (成績) 1.バベシア原虫とイヌ赤血球を培養したところ、赤血球内のメトヘモグロビン及び過酸化脂質(MDA)はいずれも有意に増加した。 2.イヌ末梢血マクロファージは、バベシア寄生赤血球のみならず、非寄生赤血球の多数を貪食した。 (結論) バベシア原虫の増殖に伴い、感染動物では原虫寄生赤血球のみならず、原虫非寄生赤血球も酸化障害を起こすことが示唆された。
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