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1997 年度 実績報告書

家畜バベシア症の貧血発生機序の解明とその病体制御

研究課題

研究課題/領域番号 08456156
研究機関北海道大学

研究代表者

前出 吉光  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (40002084)

研究分担者 大和 修  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (80261337)
田島 誉士  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 講師 (90202168)
キーワードバベシア / 血小板 / 血小板凝集 / 脾臓 / 脾腫
研究概要

家畜バベシア症における血小板減少と脾腫の原因を検討した結果、以下の成果を得た。
1.バベシア原虫(B.gibsoni)感染赤血球培養液を用いてin vitroでイヌ血小板のADPによる凝集試験を行った。その結果、B.gibsoni感染赤血球内および同培養液中にはADPによるイヌ血小板凝集を促進する因子が出現すること、同因子は分子量30,000以上の蛋白質であることが示唆された。
2,B.gibsoni実験感染イヌにおける血小板数および脾臓の大きさの変化を観察した結果、脾腫の出現前に血小板数が減少した。脾臓の電子顕微鏡観察では、多数の血小板が脾洞壁に粘着していた。
以上の結果、バベシア感染初期に、脾臓内で血小板が活性化し、洞壁や脾索へ血小板が粘着するために赤血球の通過障害が起きるため脾腫が発生すると考えられた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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