研究課題/領域番号 |
08456157
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
内藤 善久 岩手大学, 農学部, 教授 (40003785)
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研究分担者 |
佐藤 淳 岩手大学, 農学部, 助手 (30250632)
岡田 啓司 岩手大学, 農学部, 助手 (60233326)
小田 伸一 岩手大学, 農学部, 助教授 (60211827)
佐藤 れえ子 岩手大学, 農学部, 助教授 (80142892)
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キーワード | 乳中 / 周産期疾患 / 低Ca血症 / DCAB / DCAD / 起立不能症 / 骨代謝 / Ca・P |
研究概要 |
昨年度の実績をもとに、本予防法を以下の研究機関と酪農家において行った。 1.今までの研究成果に基づき、飼料中のDCABをcaHPO_4・2H_2OとMgSO_4・2H_2Oを基礎としてNH_4Clを補足的に用いた調整酸性化剤を試作した。 2.研究機関:岩手県農業研究センター畜産研究所において、従来のDCABの欠点であった嗜好性の低下と骨の脆弱化を防ぐために独自の調整酸性化剤を考案し、乳牛29頭に試みた結果、嗜好性の向上と尿中Ca排泄量の明瞭な増加が認められ、かつ尿pHを指標とすることにより、従来より容易に酸性化剤の使用が可能となることを明らかにした。 3.周産期疾患多発酪農家:K農場を対象として、上記予防法を牛群検診(プロファイルテスト)へ組み込み、新しいプロファイルテストを実施中である。この結果は、前年の疾病発生率並びに乳量の比較により、その評価がなされるため、今年6月に本試験は終了見込みである。 以上、前年度に引き続き、本年度もほぼ予定どおり研究は遂行できた。最後の疾病多発農家におけるその評価を一概に論ずることは困難なことが予想される。しかし、今後はさらに多くの酪農家を対象として本方法を応用的に研究を継続して行くことにより、新しい方法が確立されて行くものと確信している。
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