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1996 年度 実績報告書

魚類脂質の栄養価情報が生鮮魚需要と畜産物新商品開発に及ぼす効果の分析

研究課題

研究課題/領域番号 08456165
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東北大学

研究代表者

長谷部 正  東北大学, 農学部, 助教授 (10125635)

研究分担者 島 秀典  鹿児島大学, 水産学部, 教授 (00253914)
伊藤 房雄  東北大学, 農学部, 助手 (30221774)
秋葉 征夫  東北大学, 農学部, 教授 (30005631)
竹内 昌昭  東北大学, 農学部, 教授 (90206954)
キーワード三次機能 / 高度不飽和脂肪酸 / 酸化安定性 / 鶏肉の品質改善 / エイコサヘキサエン酸 / ドコサヘキサエン酸 / 栄養価情報 / DHA食品の流通
研究概要

本年度は、魚類脂質の栄養価情報が生鮮魚需要と畜産物の新商品開発に及ぼす効果を明らかにする研究目的のための基礎研究をおこなった。その結果及び経過は次の通りである。
(1)魚介類の食品としての三次機能で注目されている高度不飽和脂肪酸(HUFA)は、容易に酸化するという弱点をもっている。魚介類に含まれる抗酸化因子のToc量の減衰に伴い、酸化の進行を認めた。魚肉に含まれるHUFAに対するTocの含量比(Toc/HUFA)が、魚肉脂質の酸化安定性に関係するものと考え、Toc/HUFAをもとめたところ魚類により数十倍の開きが認められた。これについては現在調査中である。
(2)プロイラーにn-3多価脂肪酸を含む魚油を給与したところ、鶏肉中のエイコサヘキサエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)含量が増加し、また同時に肉食を改善する赤色酵母を給与したところ、鶏肉中のEPAとDHAの含量はさらに増加する傾向にあった。
(3)主要新聞等のデータ・ベースより高度不飽和脂肪酸に関する記事を検索した。現在その分析及びそれを用いた栄養価情報としての指標化を行っている。
(4)DHA食品の流通調査を実施した。調査対象は枕崎市水産加工業協同組合(原料調査)、相模中央化学研究所(精製抽出・販売調査)、北浦町DHA卵生産組合(鶏卵生産調査)、フカベック株式会社(DHA卵販売調査)、水産庁水産流通課(試料収集等調査)などである。調査結果より、DHA食品の特許申請が難しいことから、健康食品として注目されると共に参入競争が激化し、平成3年頃をピークとして伸び悩み、流通面においてさまざまな問題に直面していることが明らかになった。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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