研究課題/領域番号 |
08457034
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小野 輝夫 新潟大学, 医学部, 教授 (00000927)
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研究分担者 |
星野 力 新潟大学, 農学部, 教授 (30165542)
熊谷 英敏 新潟大学, 医学部, 助手 (20281008)
榊原 順 新潟大学, 医学部, 助手 (90242403)
藤井 博 新潟大学, 医学部, 助教授 (90165340)
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キーワード | コレステロール / スクアレン・エポキシダーゼ(SE) / 遺伝子構造(イントロン-エクソン構成) / HeLa細胞 / 発現調節 / プロモーター領域 / 染色体8 / D8S508 |
研究概要 |
1.ヒトSEの調節 ヒト培養細胞を用いSE遺伝子の発現をHMG-CoA還元酵素、LDL-レセプターと比較検討した。リポタンパク質欠乏血清下では、ウエスタン、ノザンブロットの何れでもリポタンパク質含有血清と比較し、SEは酵素蛋白、mRNAレベルで発現が増加していた。体表的なHeLa細胞の実験から25-hydroxycholesterol、cholesterolの添加量に依存してSEの発現が抑制された。SEの阻害剤であるNB-598を添加したリポタンパク質欠乏血清下ではメッセージに何ら影響はなかった。これらの結果はSE発現が転写レベルで調整されているとの考えを支持している。 2.ヒトSEの遺伝子構造 クローニングしたヒトのcDNAをプローブに、ヒトの遺伝子ライブラリーをスクリーニングした。200万クローンをスクリーニングして15個のクローンを得、イントロンの長さ及びイントロン-エクソン結合部位を決定した。ヒト遺伝子の全長は17kbで11個のエクソンを含み、10個のイントロンは87から3.2kbの範囲にあった。エクソンI、IIはそれぞれ推定膜結合ドメイン及びFAD結合モチーフを持ち、真菌から哺乳類の遺伝子に共通なウンデカペプチドはエクソンVIIIに存在していた。 3.ヒトSE遺伝子の染色体局在 スタンフォードのラジエーションハイブリドパネルを用い、ヒトでの染色体上での局在を検討した。コンピューターの解析からSE遺伝子が染色体8に局在し、且つマイクロサテライトマーカーD8S508とリンクしていることを明らかにできた。マーカーは染色体8のq24.13テロメアに局在した。 4.プロモーター領域の解析 ゲノムクローンから得られたヒトSE遺伝子の5配列を決定後、転写開始点をプライマーエクステンション法により決定した。キメラリポータージーンを用い、目下SE遺伝子のプロモーター領域を解析中である。
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