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1997 年度 実績報告書

マウス発生における誘導現象に関与する遺伝子のクローニングとその解析

研究課題

研究課題/領域番号 08457037
研究機関大阪大学

研究代表者

仲野 徹  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00172370)

研究分担者 高橋 知巳  大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (70283801)
江良 択実  大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (00273706)
キーワード遺伝子クローニング / 中胚葉誘導 / マウス / 分泌蛋白
研究概要

ストロマ細胞OP9上においてマウス胚性幹細胞(ES細胞)を共生培養すると、中胚葉を経て血液細胞を分化誘導することができる。この誘導現象において機能する細胞外シグナル伝達分子をクローニングするために、分化誘導5日目の共生培養細胞(OP9細胞と中胚葉に分化したES細胞)を材料に用いての遺伝子クローニングを行った。クローニングのために、分泌タンパクならびに1型膜タンパクを効率よくクローニングすることができる方法であるシグナルシークエンストラップ法を用いた。
その結果、authenticなシグナルシークエンスを持つ遺伝子をクローニングすることができた。この遺伝子の全長の遺伝子配列を決定したところ、そのニワトリ相同遺伝子がすでにクローニングされていることが明かとなった。この遺伝子は、未分化な血液細胞において発現している遺伝子であるc-myb遺伝子によって制御されていることが明らかにされている。この遺伝子の機能・発現部位などについての解析を行っている。
また、ES細胞と始原生殖細胞の遺伝子発現の違いを解析することにより、マウスの初期発生における誘導を抑制する遺伝子を得ることができるのではないかと考え、始原生殖細胞の単離および、mRNAの単離をおこなっている。今後、differential display法、あるいはSage法による解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Era, T.Nakano, et al: "Thrombopoietin enhances proliferation and differentiation of murine yolk sac erythroid progenitors." Blood. 89. 1207-1213 (1997)

  • [文献書誌] T.Aoki, T.Nakano, et al: "Induction of Bip mRNA upon programmed cell death of differentiated PC12 cells as well as rat sympathetic neurons." J Biochem. 121. 122-127 (1997)

  • [文献書誌] J.L.de la Pompa, T.Nakano, et al: "Conservation of the Notch signalling pathway in mammalian neurogenesis." Development. 124. 1139-1148 (1997)

  • [文献書誌] T.Aoki, T.Nakano, et al: "Rat TAFll31 gene is induced upon programmed cell death in differentiated PC12 cells deprived of NGF." BBRC. 234. 230-234 (1997)

  • [文献書誌] T.Yamane, T.Nakano, et al: "Development of osteoclasts from embryonic stem cells through a pathway that is c-Fms,but not c-Kit dependent." Blood. 90. 3516-3573 (1997)

  • [文献書誌] J.R.Carlyle, T.Nakano, et al: "Identification of a novel developmental stage marking lineage commitment of progenitor thymocytes." J.Exp.Med.186. 173-182 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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