研究課題/領域番号 |
08457073
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
竹屋 元裕 熊本大学, 医学部, 助教授 (90155052)
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研究分担者 |
宮川 和久 熊本大学, 医学部, 助手 (00244111)
高橋 潔 熊本大学, 医学部, 教授 (70045631)
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キーワード | MCP-1 / TRPM-3陽性マクロファージ / コラーゲン関節炎 / HTLV-1 associated myelopathy / 肉芽腫 / 一酸化窒素 |
研究概要 |
1.リコンビナンラットMCP-1をラット皮下に投与し、浸潤マクロファージ亜群を種々の抗ラットマクロファージモノクローナル抗体で解析すると、の主体はTRPM-3陽性の単球由来マクロファージであった。一方、ED2陽性の組織マクロファージの動員はわずかであった。 2.ウシII型コラーゲン投与によってラット慢性関節リウマチモデルを作製すると、関節液中のMCP-1濃度はコラーゲン投与2週目にピークとなり、局所へのマクロファージ浸潤や関節腫脹の程度と良く相関した。抗ラットMCP-1モノクローナル抗体を同時に投与すると、関節の腫脹は有意に抑制され、関節炎の発症と進展にMCP-1が深く関与することが明らかとなった。免疫組織化学的検索では、MCP-1はおもに好中球、マクロファージ、滑膜被覆細胞、欠陥内皮細胞などに陽性であった。 3.ヒトのHTLV-1 associated myelopathy (HAM)では、血管周囲の浸潤細胞にMCP-1が陽性となり、HAMにおける炎症細胞の浸潤にMCP-1が関わることが明らかにされた。 4.ザイモサンやシリカ投与によって惹起されたラット肺肉芽腫では、一酸化窒素(NO)の産生とともにMCP-1の発現がみられ、肉芽腫内には多数のTRPM-3陽性マクロファージが観察された。このモデルに一酸化窒素合成酵素阻害剤を投与すると、MCP-1の発現は有意に抑制され、MCP-1の産生にNOが関与することがわかった。
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