研究課題/領域番号 |
08457123
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
羽田 明 北海道大学, 医学部, 助教授 (00244541)
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研究分担者 |
甲谷 哲郎 北海道大学, 医学部, 講師 (70205350)
小橋 元 北海道大学, 医学部, 助手 (60270782)
志渡 晃一 北海道大学, 医学部, 助手 (20206098)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | 生活習慣病 / コホート研究 / 原因遺伝子 / 環境要因 / 遺伝・環境交互作用 / 質問紙票 |
研究概要 |
心筋梗塞(MI)の発症には多数の危険要因が関与していると考えられる。北海道における私共の調査では、高脂血症が有力な危険要因であるか否かについて異なった結果が示されている。このことが地域差によるのかあるいは職種を反映しているのかは不明である。この点を明らかにするために、日本電信電話株式会社北海道支社社員およびグループ社員(約12,000名)と1991年から1995年までにMIを発症した男性24名について、発症前の受診記録票から以下の6要因について集計した。 1.喫煙:発症時喫煙 2.肥満:BMI24以上 3.高血圧:収縮期140mmHg以上または拡張期90mmHg以上 4.耐糖能異常:空腹時血糖110mg/dl以上 5.高脂血症:血中総コレステロール220mg/dl以上 6.低HDL:40mg/dl MI発症者における危険要因の保有率は喫煙が92%、低HDLが64%、高脂血症が59%、高血圧が55%、肥満が54%、耐糖能異常が22%の順だった。これは男性全従業員における危険要因の保有率(喫煙59%、高脂血症29%、肥満25%など)に比べていずれも高率であり、MI発症者の危険要因保有率は、喫煙で約1.5倍、肥満、耐糖能異常、高脂血症で約2倍、高血圧で約3倍に相当している。 今後は、欧米とは幾分異なる我が国独自の危険要因の管理やライフスタイルの改善をめざしたコホート研究を進捗させていく予定である。
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