研究課題/領域番号 |
08457131
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
清水 克哉 鳥取大学, 医学部, 教授 (80032324)
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研究分担者 |
椎名 健 図書館情報大学, 教授 (70093599)
西沢 富江 鳥取大学, 医学部, 助手 (30283980)
加藤 敏明 鳥取大学, 医学部, 助教授 (80161107)
宮川 征男 鳥取大学, 医学部, 教授 (60006781)
能勢 隆之 鳥取大学, 医学部, 教授 (10032195)
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キーワード | 精子数減少 / 運動不足 / 運動習慣 / 生殖機能 / コレステロール / テストステロン |
研究概要 |
近年、男性の精子数の減少傾向が欧米諸国で指摘され、その後世界的レベルで問題視されるようになってきている。我が国でも今年になってマスメディアが、この問題について大々的に取り上げるようになり関心が高まってきている。それらの情報によれば、精子数の減少の要因としてダイオキシンなどのいくつかの化学物質の影響があげられている。しかしながら、その可能性は示唆されてはいるものの断定されるまでには到っておらず、その他の要因も探求しなくてはいけない段階にあると考えられる。 本研究は、運動不足がヒトの身体的能力に種々の悪影響を与えているという結果を重視し性的な能力にも何らかの影響を与えているのではないかという仮説のもとに運動習慣や運動経験の違いと精子数減少の因果関係を明らかにしようとしたものである。 平成8年度に行なった被験者の特性や運動習慣及び運動経験を把握するためのアンケート調査をもとにグループ分けをした運動群と対象群に精液提供を依頼したところ、恥ずかしいという理由で頑なに拒絶するものが多く、本研究の重要性を説明しながら研究の協力者を求めているところである。現在までの研究結果では、運動群の方に精子数が極端に少ない例が認められ、運動習慣が必ずしも生殖能力にプラスとならない結果が考えられる。 ある程度予測していたことではあるが、被験者の協力がこれほど得られないとは考えていなかったので苦慮している状態である。しかし、我が国においても精子減少傾向は十分予測されることであり、有効な方法を考えて1998年の8月頃までには研究の成果を出したいと考えている。
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