研究課題/領域番号 |
08457192
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
田中 信行 鹿児島大学, 医学部, 教授 (40041454)
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研究分担者 |
衛藤 誠二 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (70295244)
上土橋 浩 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (50204623)
川平 和美 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (20117493)
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キーワード | 知覚誘発電位 / 磁気刺激誘発電位 / 大脳半球 / 脳血管障害 / タキストスコープ / N20 / 立ち直り反応 / 作業療法 |
研究概要 |
昨年の研究結果をふまえ、患者群の4〜10週間のリハビリテーション-認知刺激的な運動、作業、ADL訓練による変化を検討した。 (1)リハビリテーション実施により、SSEPSはN20時間の有意の短縮と振巾の患側/健側比の増加が見られた。 (2)2000Hz音刺激-手指反応時間は患者では病側は利き手でも著明に低下していた。リハビリ実施により有意ではないが反応時間が短縮した。 (3)MEPはリハビリ実施後、EMG振巾が増加し、反応する大脳領野も広がる傾向があった。 (4)タキストスコープによるVEPは左無視症例でも認めたが振巾は非常に低く、認知-運動伝達時間も長かった。リハビリ実施(作業療法)でいづれもやや改善した。 (5)立ち直りEMG反応は、リハビリ実施で健側、患者とも時間、振巾とも改善した。 以上より感覚刺激はまずその固有の処理領野→脳梁→左半球運動プログラム→運動野に行くため、右手刺激-右手反応が最も早いと考えられる。リハビリテーションは恐らくこの間の線維連絡-脳の可塑性を高め、いづれも改善の方向に作用すると結論できる。
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