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1996 年度 実績報告書

洞房結節歩調取り細胞の構造機能の多様性に関する研究-免疫細胞化学的検討-

研究課題

研究課題/領域番号 08457205
研究種目

基盤研究(B)

研究機関名古屋大学

研究代表者

児玉 逸雄  名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (30124720)

研究分担者 本荘 晴朗  名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (70262912)
高岸 芳子  名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (50024659)
外山 淳治  名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (20023658)
キーワード洞房結節 / 組織構築 / 免疫組織化学 / actin filament / phalloidine / connexin43 / gap junction
研究概要

電気生理学的に洞房結節の主歩調取り部位を同定した標本を用いて、actin filamentの分布ならびにgap junction構成タンパクconnexin43(Cx43)の発現を免疫組織化学的に検討した。【方法】ウサギおよびモルモットの心臓から洞房結節全体を含む右心房標本を作成し、細胞外電位記録により洞房結節の主歩調取り部位を同定した。結節中心部を含む組織切片を分界稜に垂直な面に沿って切り出し、phalloidineによるactin filamentの染色ならびに抗Cx43モノクローン抗体による免疫組織染色を行い、共焦点顕微鏡を用いて観察した。また透過型電子顕微鏡により細胞超微細構造を観察した。【結果】分界稜や心房中隔に存在する心房筋細胞はactin filamentがよく染色されたが、洞房結節細胞はactin filamentは殆ど染色されなかった。ウサギでは洞房結節細胞は生理的歩調取り部位から分界稜の心内膜直下にかけて細胞集団として存在していた。一方、モルモットの洞房結節では、結節の分界稜側や心外膜側では洞房結節細胞と心房筋細胞が互いに指状に入り込んだ構造をとり(interdigitation)、心房筋と洞房結節との境界が不明瞭であった。ウサギ、モルモットともに心房筋細胞は抗Cx43抗体でよく染色されたが、洞房結節細胞は抗Cx43抗体でほとんど染色されなかった。洞房結節細胞のgap junctionは心房筋に比べて発現が少なくかつ小型であった。【総括】以上の結果から、(1)洞房結節の細胞構築は動物種により大幅に異なることが明らかになるとともに、(2)洞房結節細胞のgap junctionにはCx43以外のconnexinが発現している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山本充: "ウサギ洞房結節の細胞外電位" Japanese Journal of Electrocardiology. 16. 620 (1996)

  • [文献書誌] Mitsuru Yamamoto: "Extracellular electrical activity of the sinoatrial node in rabbit hearts" Environmental Medicine. 40. 78-81 (1996)

  • [文献書誌] ムハマド ウッザマン: "ウサギ洞房結節細胞のギャップジャンクッションチャネル" Japanese Circulation Journal. (印刷中). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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