研究課題/領域番号 |
08457212
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
江頭 健輔 九州大学, 医学部, 講師 (60260379)
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研究分担者 |
居石 克夫 九州大学, 医学部, 教授 (70108710)
市来 俊弘 九州大学, 医学部, 医員
大原 郁一 九州大学, 医学部, 助手 (90185364)
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キーワード | 一酸化窒素 / 内皮細胞 / 狭心症 / レニン-アンギオテンシン系 / アンギオテンシン変換酵素 |
研究概要 |
1.NO産生阻害による組織レニン-アンギオテンシン系の活性化.ラットにNO合成阻害薬を投与すると血管リモデリングの発生に先行して組織アンギオテンシン変換酵素ACE活性が増加すること(このとき血清ACE活性は増加していない)、ACE活性化は血管周囲線維化部位と内皮細胞であること、ACE阻害薬の同時投与によって血管リモデリングが予防されること、を報告した(J Clin Invest 1997)。さらに、アンギオテンシン受容体が増加していること、アンギオテンシン受容体AT1mRNA発現が亢進していること、これらの変化がL-arginineで防止できること、を発表した(1996年11月、米国心臓学会AHA)。現在、TGF-βの中和抗体によって組織ACE活性の増加が防止されるかを検討中である。 2.実験モデルにおける心筋虚血の誘発.ブタNO合成阻害モデルにおいてパパベリンを冠動脈内に投与すると心電図ST低下と心筋乳酸産生が誘発された。対照動物では誘発されなかった。このことはパパベリンによって心筋虚血が生じたことを示す。現在、この心筋虚血の原因をマイクロスフェア法を用いて検討中である。 3.NO産生阻害によって生じるレニン-アンギオテンシン系活性化の分子機構.培養内皮細胞ならびに平滑筋細胞にNO合成阻害薬を投与するとACEとAT1mRNAが増加することを発見した。現在、この分子機構を検討中である。
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