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1997 年度 実績報告書

バソプレシンV1受容体遺伝子の転写発現調節の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 08457216
研究機関関西医科大学

研究代表者

稲田 満夫  関西医科大学, 医学部, 教授 (90115791)

研究分担者 松原 弘明  関西医科大学, 医学部, 講師 (10239072)
キーワードバソプレシン / バソプレシン受容体 / V1受容体
研究概要

Arginine Vasopressin(AVP)は脳・心血管系に存在する1型受容体(V1R)および腎集合管に存在する2型受容体(V2R)を介して循環調節を行う。経口可能なV1R、V2R拮坑薬が開発され近い将来には臨床応用される予定であるが、病態下での発現調節はこれまで不明であった。私達は血管平滑筋細胞でのV1R遺伝子の転写発現調節を明らかにする目的でラットの全遺伝子クローンを単離した。全長は3.8Kbであり、2つのエクソンと1つのイントロン(1.8Kb)から構成されていた。3つの転写開始点(-405,-243,-237)が見いだされたが、TATA,CCAATboxはこの領域には存在せず、GC-rich領域が観察された。CAT reporter geneを用いてプロモーター領域をラット血管平滑筋細胞に導入し、上流2.2Kb内には3つの陽性cis調節配列と1つの陰性cis調節配列が存在し、この遺伝子の転写調節を行っていることが観察された。さらに、興味あることに-296と-221間に存在する領域が血管平滑筋細胞に特異的発現誘導をきたす重要なcis配列であることが明かになった。ゲルシフト法とサウスウエスタン法にて、この領域には〜30Kbと〜28Kbの核蛋白が結合し、特異的発現誘導に関与することが私達の研究で初めて明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 村澤 聡, 他: "Structure of the V1a receptor gene and characterization of its promoter region and conplete cDNA seguence of the 3-end" J Biol Chem. 270・21. 20042-20050 (1995)

  • [文献書誌] 村澤 聡, 他: "Glucocorticoids regulate V1a vasopressin recaptor expression by increasing mRNA stability in uascular smooth muscle cells" Hypertension. 26-3. 665-669 (1995)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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